
毎年9月上旬に行われていた「コマツオープン」が、酷暑を避けて今年は10月にお引っ越し。明日2日から3日間競技で行われる。昨年大会は平塚哲二と片山晋呉がトータル14アンダーで並んで最終18番パー5に突入。片山はティショットを左にOBしたことでボギーを叩き、対する平塚はバーディで締めてシニアツアー初優勝を手にした。
今年の平塚はここまで9試合に出場して、8月の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」の1打差2位タイが最高成績。「調子は良くないですね」とここまでのシーズンを振り返る。原因は「故障の多さ」を挙げる。前週の試合ではふくらはぎの肉離れを起こし「一生懸命歩きました」と笑う。

現在はケガをしないように練習をセーブしながら、「IASSシニア・プロアマ」から「日本シニアオープンゴルフ選手権」、「日本プロゴルフシニア選手権」、今大会、と4週連続で続くシニアツアーの4連戦目を迎えている。
2週前の日本シニアオープンでは最終日に「76」、前週の日本プロゴルフシニア選手権では最終日に「74」と落として、それぞれ33位、22位タイに終わった。「最終日に伸ばせたら、いいところにいけると思っていたけど…ゴルフは良い感じではない」と波に乗りきれない試合展開が続いている。

それでも、練習があまりできない現状に本人はそこまで悲観していない。「基本は感覚ですよね。どういうふうに打って、どういうふうに当たって、どういう球が出て、イメージしていることがつながっていけば良くなっていくと思います」。今日の練習ラウンドでは「それなりにいい感じで打てている」と、自分のイメージするボールの飛び方に近づいてきているようだ。
大会の舞台となる小松カントリークラブは、左がOBで右が崖のようなホールが多く、ティショットの狙い所が狭い。そのうえ、今年は10月開催になったことでラフが深い。「ラフが伸びすぎてヤバイ。先週と似たような感じのラフだったりします。フェアウェイキープしないと、グリーンが硬くなったらまったく乗らなくなる」と、メジャーセッティング並みのラフを警戒する。

昨年はドライバーを持つ回数を減らして刻む作戦で優勝を引き寄せた。「今年も変わらず。飛ばしにいってパー5で2オンを狙うというよりも淡々とやりたい」。パー5でも基本は3打目勝負。飛距離よりもフェアウェイキープを徹底するコースマネジメントに変更はないようだ。「アイアンの感覚が良くなってきているので、フェアウェイに行けばチャンスはあるなと思います」と表情は明るい。
連覇に向けては「はじめの2日間は淡々とプレーして、最終日を迎えたときに優勝が狙える位置にいればいいかなと思います」と意気込む。イメージのいいディフェンディング大会で、シニアツアー2勝目といきたい。
