
「当然最終ホールのバーディは狙っていましたが、信じられないスーパーイーグルで逆転されているという状況を知りました」とタマヌーン・スリロットは17番ホールに入った時の状況を振り返る。最終組のひとつ前でプレーしていたサイモン・イエーツが18番ホールで2打目をカップインするというスーパーショットに、大歓声が沸いたのだ。
バーディだったら、プレーヤーは全員グリーンにいるはず。だが、グリーンには誰も乗っておらず、フェアウェイでイエーツが万歳をしているという場面をみた最終組のギャラリーが「イーグルを決めた」と確信。ざわつく中でタマヌーンもイエーツがイーグルで逆転されたことを理解したのだ。

最後までゲームの行方はわからないものだが、スリロットの最終ラウンドは、ロングパットは絶妙のタッチで寄せられたが短いパットが決めきれずに悪戦苦闘が続いていた。最終ホールはティーショットをバンカーへ。セカンドショットはグリーンを捉えたが、バーディでプレーオフに持ち込むことはできなかった。
「だから今回は勝てずにアンラッキーでしたが、仲間の優勝は嬉しいです。サイモンの技術を盗みたいくらい(笑)」と勝者へ祝福の言葉をかけた。「また来週、ベストを尽くします。精一杯やりましたからね」と同一年シニア公式戦2勝の偉業達成は叶わなかったが、スリロットは充実した表情で気持ちを切り替えた。
