
第2ラウンドの選手がぞくぞくとホールアウトしてきた午後1時過ぎ。コースにはマイクロバスが到着して、キャップにネイビーのポロシャツ、そして白パンツのユニフォームを着た若者がぞくぞくと降りてきた。
実は、日本ウェルネス高等学校ゴルフ部の男女学生20名で、授業を終えてからコース観戦にやってきてくれたという。顧問で引率していた生田目恵子先生は「みんなとても明るくて元気いっぱい。ゴルフに関することならなんでも前向きです」と目を細める。
日本ウェルネス高等学校は茨城県稲敷市に拠点があり、東京五輪銀メダリストである稲見萌寧や西郷真央といった女子プロゴルファーはじめ、プロを輩出している強豪校として知られている。
シニアツアー観戦は初めてとのこと。「ベテランの技はアプローチやグリーン上で見られると思いますし、さまざまな状況でどうやって打ち勝つのか、メンタルの強さも必要になるので、試合を通じて何か感じてもらいたい」という。「シニアトーナメントは選手との距離も近いと聞いていますし、実際どんな雰囲気なのか、生徒たちも来場を楽しみにしていました」。最高のゴルフ日和になった予選ラウンドの木曜と金曜は、無料で観戦できることも学びを深める絶好の機会になった。

ギャラリーゲートから近いところにある18番グリーンでは、選手のホールアウトをまって「お疲れさまでした!」と緊張の予選ラウンドを終えた選手に声をかけて、プロはハイタッチを楽しんでいた。なかなか知っている選手は少なかったようだが「ヨコシンさんのプレーがみたい」「虎さん(チェ・ホソン)さんのスイングがみたい」という声や「テーラーメイド契約の選手に逢いたい」など理由はいろいろ。
週末にはJJGA(日本ジュニアゴルフ協会)の試合も控えているといい、多忙なスケジュールの中でも、シニアの試合観戦に駆けつけてくれた20名の生徒のみなさんにとって、ひとつでもモチベーションにつながる何かが見つかりますように。全国大会に出場しているという実力のある高校生のみなさんの活躍を期待しています!
