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【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯/ 1R】「きょうはダメ」からバーディ量産の単独首位発進 岩本高志は注目組入りに「緊張しまくり」

2025年09月25日
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日本最古のシニアトーナメント『第64回日本プロゴルフシニア選手権大会 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP』の第1ラウンドが茨城にあるイーグルポイントゴルフクラブ(7,154ヤード/パー72)で9月25日に行われ、シニアルーキー岩本高志が8バーディ1ボギーの65で回り、初日首位と好スタートを切った。2打差2位に先週の日本シニアオープンで優勝を飾ったタマヌーン・スリロット(56)と深堀圭一郎(56)が続き、さらに1打差の4アンダーには、ディフェンディングチャンピオンの増田伸洋(52)が後を追う。

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10番からティオフし、幸先よく“おはようバーディ”で迎えると続く11番でもスコアを1つ伸ばした。「前半が本当に良かった。ショットもパットも良くて(スコアを)伸ばせて行けた」と前半だけで6バーディを奪いハーフターン。後半の2番パー4(460ヤード)は左ドックレッグで、2打目時点からはフェアウェイ中央に木が構えるなど、長いことに加えて狙いにくい「難しいホール」だ。そこで3メートル弱につけ、しっかり沈めてバーディ。「ラッキーでした」と笑顔を見せた。

その後も3番でスコアを伸ばし「もうちょっといけるかなって思ったところで」4番(パー4・354ヤード)の短いホールで「ちょっとつまらないミスで、3パットをしてしまって」と、この日唯一となるボギーを喫した。「そこから流れが悪くなってしまったのですが、でもきょうは 1 日よかったと思います」と振り返る。

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実は、スタート前の朝の練習場では「きょうはダメかな」と思うほどショットの状態がよくなかった。スタートホールのティショットも「クリーク(5番ウッド)で打ってラフに行ってしまって」と不安を抱えながらではあったが「でも、うまくリカバリーしてバーディが取れたのでよかった」と予期せぬ好スタートのおかげで気持ちを切り替え、いい流れをつくことができた。

今年はここまでの8試合で2度の優勝を含めたトップ10入りが7回と安定感を見せているが、7月の北海道の試合では、腰痛で棄権を考えてしまうほどの痛みを経験した。「その辺からショットの調子がよくなかった」と話し、4試合前の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では42位で終えている。そこから「今までやってきたこと、過去のスイングとかを引っ張り出して」と試行錯誤を重ねながら調整に励んでいる。「その頃に比べたらよくなった」と少しずつではあるが、調子を取り戻し始めている。

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予選ラウンドの組み合わせは、2023年から2年連続で賞金王に輝いている宮本勝昌、昨年覇者の増田伸洋、シニアツアー通算24勝を誇るプラヤド・マークセン(タイ)との注目組に入った。「1日目からこれか~と(笑)最初から緊張しまくりですよ。でも、先輩たち皆さん優しいから、そういう意味では良かったです」と気が引き締まる一日に。増田は「今年山梨県オープンで(岩本と)一緒に回りましたが、そのときも上手かったですし、やっぱり賞金ランキング 1 位のゴルフだね、上手い。自信持ってやっている。レギュラー時代に入ったときには見たことのない、歯切れの良いゴルフをしていました。あしたも岩本選手にどうにか、こうにか、着いて行きます」と岩本を讃えた。

初日には、「応援してくれるひとたちがいる」という茨城県が舞台だけあって、今大会にかけつける“応援団”のためにも「頑張って優勝を目指します」と意気込んでいた。さらに、今季の最大目標だった「日本シニアオープンで優勝」は6位と叶わず、悔しい思いを抱えていたが「来週も公式戦」と気持ちを切り替えて今週に挑んでいる。自身が狙う公式戦Vのリベンジを果たすためにも、好位置をキープしたい。

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(写真・岩本プロ、スペシウム光線だしてます)