
ツアー2勝の深堀圭一郎が、シニアプロゴルファー日本一決定戦で好発進を決めた。初日はボギーなしの5バーディを奪い「67」をマーク。5アンダー・2位タイの結果に「たまたまだよ」と苦笑いを浮かべた。
毎年、複数回トップ10入りを果たしている深堀だが、今年は8試合を終えて自身最上位が「ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント」での20位タイと、状態がなかなか上がってこなかった。
先週の今季メジャー初戦「日本シニアオープン」では24位に終わり、シニアツアー参戦後「初めて」苦しいシーズンを過ごしていることを明かしていた。そのなかで、今年の自己ベストスコアとなる「68」を3日目に記録し、「ゴルフがずっとよくなかった。でもいろいろ試しながら、光を求めてやっている。やっと向かうべき方向が少し見えてきた」と、兆しを感じていた。

そして、この日も自己ベストを更新し、「よかったと思います。まだ、よくないところもたくさんあるけど、そのなかでも『どうにかできないか…』とやりながら、少しずつ向かう方向はできてきたかなと思う」と手応えを得た。しかし、「久しぶりにいいゴルフをすると、苦しさもでてくる。『ミスしないように…』ってね」と、好調な流れの中で逆に身構えてしまう場面もあった。
消極的な気持ちになると「変に縮こまってしまったり、自分にブレーキをかけてしまうことがある」とショットや狙い方に影響し、足元が少しずつ崩れるようにスコアが崩れてしまうこともあるという。「でもいいのがだいぶ出てきたので、そういう意味では、最後、少しずつゴルフやっている感じがしてきました」と、今年になかなか味わえていなかったフィーリングを実感する。

大会開催前の火曜日には「プロアマで優勝しました。2連覇です」と好イメージを得ていた。「プレー(競技)のフィールドはよくない流れですけど…、プロアマでゲストの方に喜んでいただけて、(プロアマに)少しでも貢献できたのはよかったです」と笑顔を見せた。
今年も舞台はイーグルポイントGC(茨城県)。昨年よりも「ラフが長い」と選手たちが声を揃えている。ラフに入ると、ボール探しに手こずる選手たちを見かけることが多いほど。
攻略のポイントは、「フェアウェイにどれだけ捉えられるか、ラフに入ったときの対処法。ミスからミスにつながって、大きなダブルボギーにならないように」と明かす。安定したティショットと、ラフに入った際のリカバリー。気が抜けないコンディションではあるが、好位置を守って決勝ラウンドに進みたい。
