
今季ここまでの8試合で2度の優勝を含めたトップ10入りが7回と安定感のある50歳・岩本高志は、現在賞金ランキング1位に立っている。今週は「応援してくれるひとたちがいる」という茨城県が舞台となり、今大会にもかけつける“応援団”たちのためにも「頑張って優勝目指します。本当に力になります」と結果で恩を返したい気持ちが強い。
今年がシニアツアーへのデビューイヤー。自身4試合目となる6月の「スターツシニアゴルフトーナメント」で早くも初優勝を挙げ、3週前の「IASSシニア・プロアマ」でも2勝目を挙げている。しかし今季の最大目標だった「日本シニアオープンで優勝」は6位と叶わず、悔しい思いをした。それでも「来週も公式戦」と気持ちを切り替えて、今大会に挑んでいる。

この日は、プロアマで18ホールをプレーしたあと、練習場で念入りに調整していた。表彰式後には練習グリーンに姿を現し、クローズ時間までみっちり練習に励んでいた。「調子は良くないです」と表情を曇らせる。
「ティショットは曲がるし、アイアンはピンを狙えない…」とショット面に不安を抱える。それでも「調整通りに行けば、(優勝は)行けるかな」と狙うゴールは変わらない。「まずは予選があるので、クリアできるように頑張って、決勝で優勝を狙える位置にいけたらいいなと思います」と意気込みを示した。

会場には「ULTRAMAN CUP」(ウルトラマンカップ)ということで、“ウルトラマン”の巨大フィギュアが設置されている。世代の岩本は、笑顔で“スペシウム光線”のポーズを向けてくれた。
ウルトラマンからパワーをもらって、出場120名の選手は明日大会初日の好プレーを目指すことになる。
