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【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯/ 事前】公式戦で初の連覇かかる増田伸洋「やってみたい」 粋なサプライズに満面の笑み

2025年09月24日
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「連覇は俺しかできない。そこは頑張って(連覇を)やってみたいという気持ちがもちろんある」。そう強い眼差しで意気込むのは、昨年この大会でメジャー初優勝を遂げた増田伸洋(52)だ。

実は、今年7月末に出場した海外シニアメジャー「ISPSハンダシニアオープン」(全英)で、腰痛のため初日の3ホール目で棄権。帰国後に腰椎分離症と診断を受け、そこから約2カ月間、治療に集中し、先週の今季国内メジャー初戦「日本シニアオープン」で復帰となった。

結果はトータル12アンダー・2位タイ。「復帰戦にしてはよかったんじゃないかなと思う」と安堵の表情を浮かべる。しかし「久しぶりの試合であれだけ上にいると、どこか変な力は入るし、(全英以降、試合を)やっていないというのもあったので、タイミングの合わせ方とかがけっこう難しかったですよ」とブランクによる影響は大きかった。

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(写真前年大会優勝時)

万全な状態ではなかったこともあり、腰をかばいながらのラウンド。スコアの結果よりも、各日で18ホールを「完走」することが優先とはなったが、そのなかで好成績を出せたのは「自分でいろいろ探り、探りでやったのがよかったのかな」と、不確実な状況で試行錯誤したことが、柔軟な対応につながった。大会を終えて、今週の火曜日までは少し疲労を抱えていたが、水曜日には「まだ楽かな」と笑顔を見せる。

公式戦でディフェンディングチャンピオンとして迎えるのは自身としてもちろん初めてのこと。今大会への想いは強い。「ケガしてから、ここに合わせるというのが自分のなかで目標だった。体調も少しずつよくなっているので、去年よりもラフが長くなって、また難しくなったイーグルポイントでどれだけ通用するのか、楽しみはあります」と意気込んだ。

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この日、プロアマ戦を終えた増田には、うれしいサプライズが待ち受けていた。それは、PINGパターを使用している優勝者にしか与えられない“ゴールドパター”の贈呈。モデルは『PLD OSLO 3』で、昨年大会で初投入し“勝因”にもなった武器。

この目で見るのは「初めて」ということもあり、「すごい! 見て、名前も入っているし。すごいな。うれしいよ」。

うれしさと驚きで言葉が出なくなっていた。52歳の少年に戻ったような笑顔はとてもはじけていた。

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