
「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」の1日目が9月23日、栃木県にある太平洋クラブ・益子PGAコース(男子7,009ヤード/パー71・女子6,410ヤード/パー71)で行われた。代表チームは中学1年から高校3年まで幅のある年齢層で構成されており、PGA及び高校・中学ゴルフ連盟地区からの選ばれた男女各8人ずつ計16人が1つの地区(チーム)となって団体戦で競われる。1日目はスクランブル方式の合計ストローク戦となりA、Bの2ブロックに分かれて行われた。

Aブロックは北海道、中国、中部、九州、Bブロックは東北、関東、四国、関西となっている。Aブロックは前半9ホールを終わって、チームストロークが中国252、中部254、九州262、北海道268の順。前半終了して中国と中部2打差と僅差の戦いとなったAブロック。後半抜け出しのたが中国。1組目中嶋月葉、秦悠栞ペアが後半28でトータル60、2組目の小田祐夕、谷口莉子が後半を30でトータル61で後半にさらにスコアを伸ばす活躍。2位との差を10ストロークにした中国がチームストローク504でAグループ1位となった。Aグループ2位には中部514ストローク、3位が東北で523ストローク、4位に530ストロークで四国なった。

Bブロックは前半9ホールを終えて、チームストロークが関東244、関西255、四国263、東北264の順。関東は前半のインコースをスクランブル方式であるが20台を2組がマークし、後半も順調にスコアを伸ばし、神永道輝、沖田雫ペアが58、山﨑咲寿、須藤はんとペアが59と50台が2組、残りの6組も60台前半のスコアでチームストロークが490となり、2位の関西511ストロークに大差をつけて1位となった。3位に522ストロークで九州、4位は北海道536ストロークとなった。
24日は順位決定戦となりスクランブル方式のポイント争奪戦で実施される。
―優勝決定戦ー 中国 VS 関東
ー3 位決定戦ー 中部 VS 関西
―5 位決定戦ー 九州 VS 東北
ー7 位決定戦ー 北海道 VS 四国

今大会は各チームコーチをPGA会員が務めており、決勝戦へ進出を決めた中国・中桐祐幸コーチと関東・山下雅之コーチに話を聞いた。
昨年は準優勝で過去4回(2016、2018、2019、2024)準優勝の中国・中桐コーチは「優勝したい思いはあります。でもチームの目標は楽しむこと」。中国チームはスタートではチームメンバーを応援し、練習でも仲の良い様子がうかがえ、チームとしての雰囲気作りも中桐コーチの目指す部分なのだろう。今日の結果について「このメンバーなら、そのくらいは当たり前。男子はもう少しできたと思いますが、例年中国は女子が頑張ります」。選手たちのテンションは例年以上に高く感じる中国の決勝戦は「男子の出来と、明日女子で中学生ペアを作るので、中学生ペアがどの程度できるかですね」。優勝よりも楽しむことを大事にする中国チームが最高のテンションで初優勝を挑む。

過去2回優勝している関東は1日目最小ストロークとなる490で優勝の本命となる。山下コーチは選手たちを「上手な選手の集まりなので、ショットも良いし、パットも上手いので。1人がミスしても、もう1人がカバーしていました」。1日目50台は2ペアとなり、どちらも関東のペアとなり、チームストロークも全体1位となったチームを安心した気持ちで見守ることが出来た1日目となったようだ。「明日のペアリングはこのまま行きます。ただ夜のミーティングで明日に向けて気合を入れたいと思います」。昨年は優勝した関西に1日目に僅差で敗れ連覇を逃した。「昨年のリベンジが今年の最大の目標で、優勝するためにメンバーも選んできました」。2年ぶり優勝に向けて、最強メンバーの関東チームが3回目に優勝を狙う。