
「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」が9月23、24日に栃木にある太平洋クラブ益子PGAコースで行われる。全国8地区が地区の名誉をかけて戦うチーム戦。地区の代表選手は中学から高校という幅のある年齢から男女各8人ずつが選抜され、計16人の団体戦で競う。昨年までは8月に開催され、30度を超える猛暑であったが、今年は9月に開催されることで、前日の9月22日も最高気温は26度。今週に入り朝晩も10℃台になり、コース周辺は秋を感じされる気候になった。
競技方法は1日目がスクランブル方式の合計ストローク戦となりA、Bの2ブロックに分かれて行われる。2日目は1日目各ブロック上位チームから、決勝戦・3 位決定戦・5 位決定戦・7 位決定戦がスクランブル方式のポイント争奪戦で実施される。

今年で8回目の開催を迎えるジュニア選手権。2016年に第1回大会が行われ、初代地区優勝を飾った「関西チーム」メンバーには岩田大河、砂川公佑、竹山昂成、古江彩佳、安田祐香とプロゴルファーとして現役で活躍している選手が出場。また中国地区代表として久常涼、渋野日向子という世界レベルの選手もリスト入りしている大会だ。蟬川泰果は団体戦で優勝(17、18)しており、山下美夢有(17、18)、西村優菜(18)も同チームメンバーで喜びを分かち合った仲間でもある。2018年大会は岩井千怜、明愛、2019年大会では宇喜多飛翔、大嶋宝、大嶋港の兄弟、川崎春花、桑木志帆といった名前も見受けられる。ジュニア選手権卒業生たちは、その地区を代表するプロゴルファーとして際立った活躍を続けている。
今大会には、8月に開催されたJGA主催の日本ジュニア選手権女子12-14歳の部で優勝した岩永梨花(尼崎市立塚口中)が関西チームで出場。全国高等学校ゴルフ選手権大会文部科学大臣旗争奪男子の部優勝チーム埼玉栄高校から沖田雫、神永道輝が関東チーム、女子団体の部優勝チームECC学園から赤松美波、黒崎美羽、閼伽井雫月が関西チームで出場する。今年も各地区からレベルの高いジュニア選手が集結した。今年から全国高等学校ゴルフ選手権、全国中学校ゴルフ選手権も団体戦のみになり、選手たちは団体戦への意欲が例年以上にある。地区選抜で選ばれたという誇りを胸に、地区ナンバーワン決定戦を全員で戦い抜いていく。

***競技方法***
1 日目 スクランブル方式の合計ストローク戦(2 ブロック・18 ホール)
2 日目 スクランブル方式のポイント争奪戦(18 ホール・決勝戦・3 位決定戦・5 位決定戦・7 位決定戦)
※スクランブル方式では、ペアの2人ともティーオフし、その後一番良いボールを選びプレーする。この進行はホールアウトするまで続けられる。グリーン上では2人のうちどちらかを選択したボールをマークして、ホールに近づかず6インチの範囲以内にプレースして、そこから2人がプレーする。
1日目は2ブロックに分かれ、1地区16名によるスクランブル方式の合計ストローク戦となる。2日目は1日目各ブロック上位チームから、決勝戦・3 位決定戦・5 位決定戦・7 位決定戦がスクランブル方式のポイント争奪戦となります。2日目のポイントはスコアで勝ったホールに3ポイント、負けた場合は0ポイント、引き分けは双方1ポイントとなる。8ペアがそれぞれ獲得した合計ポイントがチームポイントとなり、ポイント数の多かったチームが勝利する。ペアごとの対戦の勝敗数ではなく、チーム全体の8ペアで挙げた総ポイントで争う。

地区で色を揃えたユニフォームも大会の見どころ。最多優勝回数(5回)を誇る関西地区が強さを光らせるか。昨年1回戦で敗れた関東地区が2年ぶりの優勝となるか。今年もスターが勢ぞろいしたPGAジュニア選手権。中学生、高校生の混合チームが一丸となって、ひとつずつ上を目指していく新しいストーリーが誕生する。