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【日本シニアオープン/1R】増田伸洋が4アンダー初日4位と好発進、全英シニア無念の棄権からカムバック!

2025年09月18日
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昨年の日本シニアオープンは、増田伸洋が研修生生活をしていた千葉カントリークラブでの開催ということもあり、古巣で恩返しVを狙ったが悔しい8位。続くイーグルポイントゴルフクラブ開催の日本プロゴルフシニア選手権では、シニアオープンのリベンジを果たし念願のビックタイトルを獲得。増田にとってはどちらの公式戦も所属していたコースでの開催で、熱い視線が注がれた戦いだった。

増田は2024年シニアツアーで賞金ランキング5位という成績を残し、海外メジャーの全英シニアオープン出場資格(前年度賞金ランキング10位以内の上位2名)を獲得。世界の舞台で戦えることを心から楽しみにしていた。ところが「練習ラウンドでちょっと腰が痛いなって。パターを構えてみたら、右側が全部痛くなって、ああ…だめかもなって。フィットネスカーのドクターに調べてもらって、とりあえず痛み止めもらって1番ホールに不安な気持ちで向かって。2番はフェアウェイからチョロ打って。3番でもう歩くのもやっと。諦めました」と状況を振り返った。

それは第1ラウンドが始まって間もなく、無念の大会棄権だった。

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棄権翌日には帰国。病院を渡り歩き3軒目で腰痛の原因と治療法を見い出す。「そこからはプールを1時間程度歩くリハビリが続きました。理学療法士から安静にしてください、ゴルフはやらないでくださいって言われて。ゴルフ本格的に始めたのはつい2週間前。IASSシニアはリハビリのつもりでいこうかなと思ったんだけど、まだ無理だった」。怪我からもうすぐ2か月。こんなジェットコースターのような人生が待ち受けていたとは、増田は思ってもみなかった。

「かみさんには『3年シードあるんだから無理しないで』って言われて、気持ち的には落ち着いてはいます。ようやくゴルフができる状態にはなりましたから。とりあえず、そんな状況でして…ご挨拶がてらの復帰戦を迎えました」と笑顔を見せた。

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シニアツアーとしては3か月ぶりの実践だったが1イーグル3バーディ、1ボギーで68をマークし5位タイと上々の滑り出しだ。「復帰戦としては100点です。アンダーパーで回れて御の字です」とようやく緊張が解けた様子。

「月曜からパッティングの感じは良かったので、無理せずパッティングに頼ろうという気持ちでした。それにしても、試合になると余計が力が入るんですね。タイミングが合わなくなってくる。それでも慌てずできました」。久々のゴルフ、久々の試合を全身で味わった。

「とりあえずね、明日、もう一日ある予選ラウンドにむけて疲労回復します。今週は頑張りますし、来週はもっと頑張ります(笑)」。シニアトーナメント復帰戦、増田は不安だった初日を乗り切り、安堵の表情を浮かべたのだった。復帰戦での戦いぶりにも熱い視線が注がれる。

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