
「ティーショットも安定してフェアウェイを捉えることができました。ほとんどパーオンでバーディチャンスにつけられて。自分的には久しぶりになんかいいプレーができたかなという感じです」と晴れやかな表情でホールアウトした内田勝也(51)。
初出場というシニアオープンの初日は前半3バーディ、後半も3バーディと順調にスコアを伸ばしていたが最終9番ホールでは、ティーショットを左に曲げてバンカーへ。あごに近いところで狙えず、ちょっと刻んだところで寄せられずボギーに。それでも終わってみれば67をマークし首位とは2打差の2位タイと好位置で、午後スタート組では堂々のトップだ。
「ラフを警戒しながらやっていました。セカンドショットの難易度が一気に上がるので。だけど今日はラフに入っても良いライだったりいい流れでしたね。途中風も気になりましたが、流されながらも3打目でバーディにつけられたりとかラッキーもありました」と一日を振り返った。

内田は昨年のシニアツアー最終予選会で8位に入りツアーフル参戦(シニアオープンを除く)を経験している。コマツオープン9位が唯一のトップ10入り。なかなか実力を発揮できないまま、シニア初年度の賞金ランキングは35位。賞金シード入りには91万円届かなかった。
今年の最終予選会は38位。ようやく資格が発生した7月の”イーグルカップ倉本招待”はうまく調子をあげることもできずに71位で歯がゆい思いをした。「とにかく実践を中心に練習を重ねました」というように、日本シニアオープンの最終予選会では5アンダー5位タイと堂々の上位通過を果たして成果をあげている。

「去年は出られず悔しい思いをしました。今年は相模原というすごく良いコースだし、絶対でたいなという気持ちで挑んで、こうして念願が叶えられて。半分地元みたいなところですし、応援もかけつけてくれたおかげもあって、すごくいい感じでプレーできました」。
内田はアテスト終了後、クラブハウス前で”応援うちわ”を持って待っていたギャラリーのもとへ駆けつけ、観戦に来てくれたお礼を伝えていた。東京・立川でレッスンをしている二人だといい「うちわのおかげでバーディが獲れたね」と言われてにっこりした。
「最高のスタートです。あと3日、なるべく同じような調子でできれば」。内田は次の展開に期待を込めた。