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シニアツアー

【IASSシニア/FR】宮瀬博文は初開催大会ホストプロという重責を果たし4位タイで終える

2025年09月10日
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最終ラウンドは首位と1打差5位からスタートした「アイ・エー・エス・エス」所属の宮瀬博文。大会ホストプロとして優勝を狙える絶好のチャンスだったが、バックナインで4つスコアを伸ばしたものの優勝の二桁アンダーには2打及ばず、4位タイで大会を終えた。

前半スタートしてまもなく1.5メートルほどのバーディチャンスを連続で外してしまい「ブレーキをかけてしまいましたね」と悔しさがにじむ。チャンスをつかめずに前半で9つのパーを並べてしまった。気持ちを切り替えて挑んだ後半、11番パー3で3パットボギーにしてしまうが12,13番で2つ取り返すと、15番から3連続バーディで流れが来たがここで万事休す。先にホールアウトしていた岩本との差は縮められず「この良い緊張感の中で、やり切りましたよ」と最後はすがすがしい表情を見せた。

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かれこれ27年間もの長きに渡り、プロ生活を支えていただいている所属先の「IASS」。千代川会長が宮瀬に対し、ここ数年あまりいい成績が出ていないし、出場できる試合も少ないだろうから、今年プロのために何かできることはないかと、宮瀬を想う”会長の親心”がきっかけで始まった大会だ。

会長の想いに応えようと、宮瀬は開催を発表した4月からホストプロとしての活動がスタートした。大会を受け入れてくれたコースへ何度か足を運び、開催コースの理事を務める東北福祉大学ゴルフ部の阿部監督とも相談を重ね、要望に応じていただきながら開催が実現。「この大会は阿部監督がコースとの折衝から、ゲストに対するおもてなし、ホテルの手配といった繊細な部分を、流れるように対応していただいたんです。新規大会の大事な部分を作ってくださって感謝しかありません」と宮瀬は熱いものがこみ上げる。

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今回はプロアマを組み込んだ形で、ツアーを進行させるという新規フォーマットのお披露目でもあったが、ゲストアマチュアが果たして楽しんでくれるのかどうかも気がかりだった。しかし「会長の人脈の広さに感激しました。たくさんの協賛をいただき、さらに仙台までお越しいただいてゴルフを楽しんでいただくということに少し不安もありましたが、実際みなさんから楽しかったという声をいただけて、本当に安心しました」と当初の不安は杞憂に終わったのだ。

「それに天気予報もうまく外れてくれて、傘がいらない2日間でしたからね。ラッキーでした」と肩をなでおろした。

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新規二日間のプロアマフォーマットは、プロの緊張感あるプレーを肌で感じる"アマチュア"と、アマチュアがゴルフを自由に挑戦する姿を楽しむ"シニアプロ"が交流できる貴重な機会となった。ゲストアマが「来年も参加したい」という声を聞いた千代川会長。

宮瀬は続ける。「また来年だなと会長が言ってくれたことは、楽しんでもらえたのかなと思いますし、僕の優勝を見たいとは口に出さないまでも伝わります。会長は僕の家族よりも優勝を願っていることがわかりますから(笑)。会長に優勝を見届けてもらえるよう、まだまだ精進していきたい」と表彰式まで一連の流れを終え、宮瀬は改めて心を打たれた様子だった。

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