
シニア初開催の「IASSシニア・プロアマ」第1ラウンドは杉山直也(57)、今野康晴(52)、S・イエーツ(55)、白潟英純(59)の4名が66ストローク6アンダーで並び大混戦の初日になった。
イン1組目朝7時からスタートした杉山直也が、6バーディ・ノーボギーで快走し1人目の6アンダー選手としてホールアウトした。シニア9年目を迎え「毎年、最後の競技人生だと覚悟しながら一試合一試合に挑戦している」という杉山。普段は三重県と岐阜県の2か所にコースを所有するメナードカントリークラブの支配人業を務めており、多忙な日々を過ごしている。
12番ではチップインバーディを皮切りに前半で4つスコアを伸ばすことに成功。ハーフターン後1番では6メートルを沈め手ごたえあり。ピンチも切り抜けながら8番までパー行進が続いたが、最終9番でバーディパットを沈めて堂々の66をマークし首位に立った。

「序盤はグリーンのタッチがつかめていなかったので探りながらでしたが、このコースはグリーン攻略がキーになると思っているので、コースメモをかなり参考にして、落としどころを意識し挑んでいます」と対策を講じているところだという。
杉山は最終予選会14位という順位で今年のシニアツアーを参戦しているが、6試合を終え賞金ランキングは現在51位と低迷から抜け出せていない。今回は新規大会ということで、少し事情が違うのだ。「実は妻(稲葉寿美さん)が仙台出身なんですよ。新規大会が発表されてから、妻が第二の故郷(現在は名古屋在住)に帰りたいという希望も叶えつつ、この大会出場が決まったので、夫婦で仙台に来ることができました」と明かした。
「僕の距離だとチャンスに着けられると思ってやりました。マネジメントが出来ないとこのコースではスコアが出づらいので、それは意識して最終日もベストを尽くします」。夫婦にとって居心地の良い縁のある仙台という土地で、“シニア優勝”という有終の美を飾りたい。
