
今季シニア新規大会「IASSシニア・プロアマ」の第1ラウンドが泉国際ゴルフ俱楽部(6,614ヤード/パー72)で9月9日に行われた。首位6アンダーには杉山直也(57)、今野康晴(52)、S・イエーツ(55)、白潟英純(59)の4名が並んでいる。大会ホストプロの宮瀬博文(54)は1打差5アンダーで後を追う。今年シニア2勝を挙げている宮本勝昌(53)は4アンダー6位タイと好機を伺っている。
本大会はシニアプロ72名、アマチュア72名の144名が参加。シニアツアーでは初のプロアマフォーマットのトーナメントで、アマチュアは大会に協賛をいただいている各社から"ゲストプレーヤー"として招待された選手が出場する。まずは大会を楽しんでもらうことが優先で、試合の中でプロがアマチュアをレッスンすることも可能。シニアツアーの緊張感と穏やかな雰囲気を、プロと同じフィールドの中でプレーしながら存分に味わえる。
大会ホストプロはレギュラー7勝をあげている宮瀬博文(54)。宮瀬は「アイ・エー・エス・エス」と27年目になる長い付き合いがあり、所属プロとしてプロ活動をサポートしていただいている。第1ラウンドは5バーディ・ノーボギーで回り5アンダーは首位と1打差の5位と優勝争いに加わった。

「僕の一番の心配は初日の天気でした。アマチュアの方々と一緒にシニアツアーを楽しんでもらおうというのが大会の趣旨ですし、ここで余計なストレスが入ってこなければいいなって」。宮瀬は前の晩からずっと天気を気にし続け、今朝は霧のような雨が降る中、コースに向かった。しかし宮瀬がスタートするころは雨も上がりはじめ、日中は傘をさす必要もなく、懸念していたプレーの進行もスムーズにいき、終わってみればコースには日差しが降り注ぐほどの晴天に恵まれた。

大会成功の鍵を握る初日を、宮瀬は晴れやかに終えることができ、ゲストアマチュアのみなさんもすがすがしい表情でホールアウトしてくる姿がみられ「天気にも恵まれて本当に良かったですよね。僕もドライバーからセカンド、パッティングまでと良い流れでプレーできましたし、千代川大会会長も後半応援にかけつけてくれたりと、嬉しかったです」と一日を振り返った。
ホストプロとしてベストを尽くすことは当然のことのように思われるが、周囲の期待が大きすぎて、かえってプレッシャーに押されてしまうこともある。「会長の言葉から伝わるやさしさがね、すごく嬉しいんですよ。あと一日、自分のできるゴルフで良い成績を残せたらいい」。宮瀬はホストプロとしての使命感を胸に、精一杯のプレーで応える。
