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シニアツアー

【IASSシニア/前日】泉国際を良く知るのは地元仙台代表選手である小川拓也「地の利生かして賞金を少しでも稼ぎたい」

2025年09月08日
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会場である泉国際ゴルフ俱楽部は、PGA競技としては初めての大会開催コースだ。広々としたフェアウェイで、なだらかな砲台グリーンが待ち受けている。ホストプロの宮瀬博文は「シニアにはちょっと距離は長く、砲台グリーン面が傾斜も芝目もあり手ごわい」という印象があるようだ。

ゴルフ場は、名門“東北福祉大学”ゴルフ部のホームコースでもある。ゴルフ部の学生は、松山英樹や金谷拓実といった世界で活躍する先輩プロに近づきたいという夢を抱いて、週に3回はコースで練習を重ねているという。

今回はIASSとのご縁もあり泉国際で開催が実現した。大会期間中は東北福祉大学ゴルフ部の学生がキャディやプレーの進行係などで運営に協力していただくことになっている。

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シニアプロのエントリー選手の中では唯一、地元仙台出身の“小川拓也”が出場することになった。今回は主催者推薦という機会に恵まれ「シニア初開催の大会でしかも地元。出場が叶って本当に嬉しい」と笑顔を見せる。

53歳の小川は2003年のACNツアー“カニトップ杯チャレンジトーナメント2nd”で優勝した経歴がある。もちろん地元での大会ということで気持ちも高まるが「今日もレッスンがありますし、ゴルフが好きなお客さんが待っているので夕方には戻らないと」と試合だけにとどまらない日常もある。

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仙台市若林区にある“アドバンスゴルフ”を経営している小川は、開業から7年目を迎え、インドアレッスンのみならず、クラブフィッティングや工房でクラブの組み立てなど多岐に渡り地元ゴルファーの需要にこたえるマルチプロとしてなんでもこなす。

「やりがいがある仕事です。ゴルフが好きなので、ゴルファーのリクエストを叶えてあげたい」とアマチュアに寄り添ってくれる社長でもあるのだ。

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小川にとってシニアツアーは昨年の日本シニアオープン、日本プロシニアに続き3度目の出場。「地の利を生かして、ちょっとでも賞金を稼ぎたい。ここはグリーンの芝目もあるから、パターが勝負になるコースです」と話す。「コースの戦い方や難しいポイントは知っています。ゴルフ場の佐藤支配人も、東北高校ゴルフ部時代の2つ上の先輩ですし、泉国際を通じてシニアツアーとの縁を感じています。出場させていただく以上、感謝の気持ちで精一杯、そして普段と変わらずいつも通りやりたいです」。

試合は、妹でJLPGA会員の”小川あい”プロが兄のキャディを務める予定。兄妹で地元開催のシニアツアーを盛り上げてくれることに期待したい。

また本大会はシニアツアーで初の試みで、プロアマ形式のトーナメント。アマチュアは大会に協賛をいただいている各社様から"ゲストプレーヤー"をお招きした選手が出場している。スコアは公式記録には掲載せず、楽しんでもらうことが優先で、試合の中でプロがアマチュアをレッスンすることも可能。シニアツアーの雰囲気や個々の選手の魅力を18ホールプレーしながら存分に味わえる絶好の大会になっていることも、大会の見どころになっている。

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