
68歳以上のプロゴルファー日本一を決める「日本プロゴルフゴールドシニア選手権」初日は、風が穏やかなのにも関わらず、正確なティショットが要求される関空クラシックゴルフ倶楽部にオーバーパーが続出。出場60人中、アンダーパーで回ったのはたったの3人だけだった。
2アンダーで首位タイに立ったのは、同コースの所属プロの中尾豊健(74歳)と伊藤正己(69歳)。1打差の1アンダー・3位で近藤年弘(68歳)、イープンパー・4位で渡辺司(68歳)が追う。また、倉本昌弘(69歳)と高橋勝成(75歳)が2オーバーで7位タイ、今大会最年長82歳の小川清二は6オーバー・25位タイにつけている。
なお、中尾(74歳・70ストローク)、佐藤清一(77歳・73ストローク)、小川隆文(74歳・74ストローク)、高橋(75歳・74ストローク)、矢部昭(79歳・75ストローク)、荻原安造(75歳・75ストローク)、小川清二(82歳・78ストローク)、鷹巣南雄(82歳・80ストローク)の8人がエージシュートを達成した。

関空クラシックゴルフ倶楽部はドッグレッグが多く、ティショットの精度が要求される。今日も多くのボールがOBゾーンに消えていった。その中で伊藤はボギーフリーのラウンド。「ここにしか打つなっていう感じのこういうコースが好きなんですよ。だだっ広いのではなく、打ち過ぎると抜けていっちゃうとかポイントがある」。
打ち下ろしのドッグレッグでもショートカットはあえて狙わず、安定したティショットで好ラウンドにつなげた。ピンチらしいピンチは「ワンピンくらいのパーパット1個だけ」だという。
「関西は何回かあるけど、日本タイトルはまだ一回もない」。2019年と21年に「関西プロゴルフグランドシニア選手権大会」、昨年の「関西プロゴルフゴールドシニア選手権大会」を制しているが、日本タイトルにはまだ手が届いていない。伊藤にとって得意コースでの開催となった今年のチャンスを生かせるか注目したい。
