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【最終プロテスト/1R】塚越光玖と藤沼龍平が首位と1打差7位タイ「悪くてボギーまで」「最後まで慎重に」と戦い抜く

2025年09月02日
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7位タイ 3アンダー 塚越光玖 67(34・33)

プレ予選(鬼ノ城)では8アンダートップ通過、1次予選(小野グランド)でも5アンダートップ通過。2次予選(伊勢)は7アンダー7位通過としながらも、最終プロテストにふさわしい実力を示して出場を果たしている塚越光玖が、最終プロテストの第1ラウンドで67をマークし首位と1 打差7位と好スタートを切った。

塚越は4番ホールで、ピン奥2メートルからのパッティングを、下りのフックラインをきっかりと真ん中から沈めてバーディ発進したが、5番パー3でボギーに。しかし9番パー5(554ヤード)をぎりぎり2オンに成功し、1.5メートルをしぶとく沈めてバーディで前半をアンダーパーで凌ぐことができた。

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後半のラウンドまで30分ほどの休憩があったが、冷静にこなした前半のプレーを振り返ったという。10番ホールで手ごたえのあるショットをたしかめ、確信できるショットを放ち「(後半への)入り方が良かったので、チャンスが来る瞬間を待ちました」と振り返る。13番からは怒涛の3連続バーディ奪取と好調流れだったが、難関17番をボギーに。それでも終わってみればトップとは1打差で「マネジメントが生きました」と胸を張れる結果がついてきた。

駒沢大学ゴルフ部4年生で主将を務める塚越は今年日本アマ出場も果たしている実力者でもある。「先週は日本学生を10位タイで終えました。最終プロテストにはいい準備が出来ていることもあり、マネジメントに徹することができた初日です。カットライン(第3ラウンド終了後、50位タイのスコアから10ストローク以内まで)もありますし、悪くてボギーまでと考えて、なんとかしのぎながら4日間を戦います」と強い決意でプロテストに挑むことを誓った。

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7位タイ 3アンダー 藤沼龍平 67(34・33)

20歳の藤沼龍平が10番ホールから7時30分のトップ組でスタートを切り、5バーディ2ボギーの3アンダーで回り、首位とは1打差の7位タイでホールアウトした。プロテストは2回目の受験。初回チャレンジの昨年は1次予選(南茂原)で「他の選手と比べてマネジメントの差を痛感した」と敗退。今年は自分のゴルフをアップデートさせて挑み、初日をアンダーパーで回り切ることができた。

10番ホールから連続バーディを奪取。13番では1.5メートルのパッティングを沈めて一気に3つスコアを伸ばした。15番で3パットボギーにしたが、17番パー4(512ヤード)ではティーショットをユーティリティで放ち、残り距離175ヤードを8番アイアンでピン横1メートルにつけてバーディ。18番をボギーにしたが、前半を2アンダーで凌ぎ後半へ。2番パー3(187ヤード)では6番アイアンでピン横3メートルへ着けて、スライスラインを読み切って見事カップイン。少々のライン読み違いもあったが、全体的には安定したマネジメントを成功させ、上位グループで初日を終えることができた。

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大会前日の練習ラウンドでは、ようやく3アンダーというスコアも出せた。それまではアンダースコアはまったく作ることができず「とにかくティーショットの精度を上げて、きちんと落としどころに球をおこうと意識しました」と取り組んでいたという。第1ラウンドでドライバークラブを選択したのは14分の8回。それは「自分のマネジメントを進化させられた結果です」と笑顔で振り返った。

3歳からゴルフに夢中になり、茨城の明秀学園日立高等学校に進学すると、小林コーチの元で腕に磨きをかけてきた。「このコースは何があるか最後まで分からないです。だからこそ油断せずに最後まで慎重にやりきりたいですし、コーチに良い報告をしたい」とテスト合格に向けて強い決意をにじませたのだった。

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