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【最終プロテスト/1R】烏山城で初日がスタート、首位4アンダーに永田丞、髙宮千聖ら6名が並ぶ混戦

2025年09月02日
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「PGA資格認定プロテスト 最終プロテスト」の第1ラウンドが栃木県那須烏山市にある烏山城カントリークラブで9月2日に行われた。147名が参加している最終プロテストは、最終成績50位タイまでがプロテスト実技合格者として認められる。

関東で気温40度超えも予想され、都心では今年最高気温となった2日。烏山城に設置された気温計は12時時点で37度にまで達した。トップスタート7時30分から最終組10時30分と時間帯の程度差はあるももの、全体的に厳しい暑さになった一日だった。

初日首位に立ったのは4アンダー永田丞、丸尾怜央、小田圭将、福住将、下園航太、高宮千聖の6名。首位1打差3アンダー7位に藤沼龍平、塚越光久が続いている。さらに1打差2アンダー9位には湯原光、田中元基、G・ゴッドフリイ、出利葉太一郎ら10名が続いている。

第2ラウンド(9/3)は雷予報が出ていることもあり、トップスタート時間を予定より30分早めて朝7時からプレーする。

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首位タイ 4アンダー 永田丞 66(33・33)

永田丞にとって学生最後の夏休み。今週は連戦の真っただ中だ。先週の日本学生は決勝に進めず2日で終わり、岐阜の実家に帰ってリフレッシュしたという。今週はプロテストで合格を勝ち取ることが目標だ。来週はクオリファイングトーナメントのファーストステージに挑戦と学生ゴルフ生活の大イベントが目白押しである。

永田は2番パー3をボギー発進したが、3番でバウンスバックに成功。5番パー3(214ヤード)では5番アイアンでピン奥6~7メートルにつけてカップイン。7番でもバーディを決めて前半2アンダー。「ショットが悪くても、パッティングでしのげている」と確信。

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ハーフターンでは40分あった休憩中におにぎりを食べて、栄養チャージ。後半10番から3連続バーディを奪取したが13番をボギーに。一旦気持ちを引き締めた。難易度の高い17番ホールでは、セカンド140ヤードからピッチングで30センチにつけてバーディと手ごたえを掴んだ。最終18番はボギーではあるものの「気分の悪い終わり方ではなかった」とほっと肩をなでおろした。

「まずは今週、事故のないようなプレーを目指します」と拳を握りしめた。「得意クラブはショートアイアン。アプローチが課題ではありますが、初日のゲームを自信に、残り3ラウンド、中部学院大学の仲間も応援してくれていますし、しっかり戦い抜きます」。永田は残りの大学生活を充実した時間を過ごすためにも、努力の成果を発揮させたいところである。

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首位タイ 4アンダー 高宮千聖 66(32・34)

ホールアウト後「疲れましたね」という言葉が最初に出た。初日アウト最終組10時30分でスタートしたのが髙宮千聖、22歳。大学2年生の時にACNツアー史上6人目のアマチュア優勝を達成。その後プロ転向して活躍に注目が集まったが、「ルーキーイヤーはチャレンジャ―の立場としても、難しい活動でした」と振り返っている。

プロテストは昨年の片山津で、合格ラインに1打足らずに涙をのんだ。「悔しかったですけれど、ゴルフの神様がもう一回プロテスト受けなさいっていうことなんだと思いました」と終わったことへの切り替えも早かった。

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あれから一年。髙宮がようやく迎えた最終プロテストのリベンジがスタートした。1番パー4(490ヤード)ではセカンド残り190ヤードをグリーン右手前に置き、なんとチップインバーディ。気持ちよくスタートを切ることができた。6番では下り2.5メートルのスライスラインを読み切って2つ目のバーディ。9番パー5(554ヤード)では2オンに成功し、グリーン奥のピンまで7メートルから2パットでバーディと、順調な滑り出しをみせる。

ターン後の10番では4メートルのバーディパットを沈めて、後半に弾みをつけることができた。難所の17番パー4(512ヤード)では2番アイアンでティーショットしたが右の池に入ってしまう。それでも「最小限のミスに抑えられました」と振り返り、初日4アンダーフィニッシュに達成感をにじませていたようだ。

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「ゴルフには"アレ"があるので、最後まで気が抜けない」と髙宮は昨年の苦い思い出を引き合いにする。「このコースは砲台グリーンですし、グリーン面が見えないのでメイクチャンスが難しい。マウンドになっているグリーンにしっかりとボールを載せることが優先だと思ってプレーしました。パーオン率を確実に上げたい」と集中力を高めるだけ。高宮にとって2度目の最終プロテスト初日は首位タイからスタートし、残りの54ホールもじっくり戦うと誓った。