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【最終プロテスト/前日】147名が挑む烏山城 9月2日から4日間72ホールの最終プロテストがスタート

2025年09月01日
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「PGA資格認定プロテスト 最終プロテスト」が栃木県那須烏山市にある烏山城カントリークラブで9月2日から5日までの4日間、72ホールズ・ストロークで行われる。今年はプレ予選から1次、2次プロテストまで延べ863名が出場しており、最終プロテスト有資格者37名を加え総勢147名が最終プロテストに挑戦する。最終成績50位タイまでのものがプロテスト実技合格者として認められる。

合格者は12月15日から実施する入会セミナーを受講することと新人選手権大会(2026年3月開催予定)への参加を条件に、トーナメントプレーヤー会員として2026年1月1日付でPGA入会の運びとなる。

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数々の日本名コース設計を手掛けた井上誠一氏のゴルフコースである烏山城。高度な戦略性と美しい自然の景色を生かしたコースレイアウトを誇り、選手はマネジメントに頭を悩ませる。

開場は1973年で「本丸、二の丸、三の丸」と名前が付けられた3コース27ホールから成り立っており、日本女子オープンゴルフ選手権(1975、2016、2021年)、日本女子プロ選手権(1985年)、日本プロゴルフ選手権(1989、2012年)と数多くの公式戦が開かれている。今回テストの舞台として用意されたのは、本丸&三の丸の2コースで7,118ヤード、パー70の設定で競われることになる。

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最終プロテスト運営を主導する飯田雅樹競技委員長は「この酷暑の中でもプロテストに向けて最良のコンディションに作り上げていただきました。グリーンは柔らかく感じると思いますので、スコアは伸びるのではないでしょうか。グリーンスピードもようやく9フィート程度ですが、暑さで昼間にローラーはかけられないため、夜にローラーをかけてコースづくりに向き合っていただいています」とこの時期ならではの状況を話した。

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パー70設定については「プロテスト受験年齢は20代が多く、彼らは飛距離も出るため、それぞれのコースのパー5ひとつずつをパー4に変更しました」と背景を説明し、本丸1番ホールは520ヤードのパー5を490ヤードのパー4へ、三の丸8番(17番ホール)は603ヤードのパー5を512ヤードのパー4と配置した。

17番ホールは「ティーをひとつ前にすることでホールフェアウェイ全体が見渡せます。セカンドショットを200ヤード残すと池越えになるので非常に難しくなりますし、このホールは自信を持ってティーショットが打てるかどうかが試されます」とキーホールであることを示している。

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「(本丸)5番ホールは205ヤードのパー3ですが、グリーンの右サイドにOB杭が見えていて、プレッシャーもかかりますね。(三の丸3番ホール)12番ホールはのぼり左ドックのレイアウトですが、右に逃げるとやはりスコアメイクが難しくなりますし、勇気をもってショットを打てるかどうかです」とプレッシャーが試されるとしている。

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最終プロテスト前日は最後のラウンド機会ということもあり、気温35度の猛暑の中、140名を超える受験生は汗を拭いながら調整する姿が見られた。「ラフエリアも芝が揃っていて打ちやすいですし、この暑さの中でもフェアなコースを作ってくださってありがたいです」や「きざむホールも設定がはっきりしていますので、4日間凌ぎあいのゲームというつもりでやります」といった声が聞こえてくる。

「初めてのテスト挑戦」「3度目のテスト挑戦」「これで最後の挑戦」などそれぞれの思いをかけた147名によるプロテストの熱い戦いがいよいよ2日にスタートする。

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