
第1回大会では、最終日に63をマークした宮本勝昌が、初日トップだった片山晋呉との4打差を逆転し通算13アンダーで初代チャンピオンに輝いた。2014年のANAオープンで優勝をかざっている宮本。さらに父親が札幌出身ということもあり、相性の良い北海道での戦いを心待ちにしている様子だ。
本来であれば今週は海外シニアメジャーの全英シニアオープンが行われ、宮本にも出場資格が発生していたのだが「どっちに出場するかは最後まで悩みました。6月の全米シニアオープン後に色々考える所があって・・・最終的に決めたのは父が札幌出身で観戦に来ますし、昨年に続いて兄もこの大会に出させていただいて。親孝行じゃないですけど、本戦は兄と同組で戦えることなり、主催者様には感謝しかないです」と苦渋の決断をした出場の経緯を語った。

前日も兄弟でラウンドしたといい「なかなか調子がよさそうですよ(笑)。兄は緊張しいなので、どれくらい声をかけていいかわからないですけど、楽しみでしかないですね」とにやり。
6月の全米シニアオープンでは世界の競合を相手に13位タイでフィニッシュし、経験値を上げている宮本が、再び「宮本つえーな」と言わしめる大会になるのかどうか、注目したい。

今季シニア第4戦「スターツシニア」ではシニアルーキーの岩本高志が大金星を飾り、実力と存在感を知らしめた。その岩本、25日の第1ラウンドでは宮本勝昌兄弟、伊澤利光と同組でプレーすることが発表され、どこまで活躍をみせるかに期待も高まる。
スターツシニア優勝後の反響を尋ねると「電話もメールもたっくさんいただきまして、喜んでいただきました」と笑顔を見せた。
所属しているK’s GOLF LOUNGEにもレッスンを要望するお客さんも多くなり「忙しくなりました(笑)。でも嬉しいです」とシニアツアー生活も順調の様子。ただ「なんだかまだ優勝の実感がないんですよね。シーズンの途中だからなのかなぁ」と首をかしげるあたりは、真面目な岩本だからこそ。
「今日のプロアマでもアウト1組目に入れていただき、ゲストの方とのプレーは本当に充実した時間になりました。調子は良くも悪くも無いですが、自分のプレーを信じてやるだけですし、シニアツアーをたくさんの方々に楽しんでもらいたいと思います」と憧れだったツアーで優勝を掴んだ岩本は、またひとつギアを上げて戦いに挑んでいく。
