
国内シニアツアーは明日13日(木)から3日間の日程で、「スターツシニアゴルフトーナメント」が茨城県のスターツ笠間ゴルフ倶楽部を舞台に行われる。昨年大会は宮本勝昌が「66」「65」「64」と首位を一度も譲らずに完全優勝。しかも、トータル21アンダーはシニアツアーにおけるパー72の54ホールの最多アンダーパーを1打更新し、さらに3日間ボギーフリーと、記録にも記憶にも残る一戦となった。

宮本は前戦の「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」で今季初優勝を飾っており、今大会に『連勝』と『連覇』がかかる。開幕前日の今日はプロアマ戦でタレントの武井壮さんらとラウンドしたが、本人は「何であんなにバーディが取れて、いいスコアが出たんだろう?」と、昨年の出来過ぎな優勝に首を捻る。続けて「武井さんの方がバーディ取ったんじゃないかってくらい」と笑う。

すまいーだカップでは、ショットが不調の中でも難しい所に外さないコースマネジメントを徹底。好調なパッティングでしぶとくパーを拾いながら、勝利をもぎ取った。優勝会見では「次の試合こそいい状態で迎えられるように、モチベーションはさらに高まります」と話していた。
それから約2週間、ショットの調整に取り組み「戦える確率はそのときよりも高いとは思っています」と調子は上向き。それでも、「それがスコアにつながるかは別問題」と慎重に言葉を並べる。

そして、宮本が「マイナス要素ばっかり」と案じているのは、自分自身が叩き出したトータル21アンダーの優勝スコア。「注目してくれるのはありがたいことですけど、21アンダーは普通に考えたら出るわけがない。自分の気持ちをニュートラルにしておかないと、『去年はうまくいったのに』って自分が苦しくなりますよね」。
昨年の自分は追いかけず、初日のティに立つときには「リセット」して、「調子が良かろうが悪かろうがプレーに入れば、1つ1つ丁寧にこなしていくっていうのはやっぱり変わらない」。いつも通りの「一戦必勝」で臨む。
