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シニアツアー

〔すまい-だカップ/FR〕「見て見て詐欺です(笑)」 飯島宏明の2位に貢献した臨時コーチのアドバイス

2025年05月31日
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2日目に「68」をマークしてトータル6アンダー・5位タイに浮上した飯島宏明。そのときは「企業秘密です(笑)」としていたショットの改善方法を、最終日のラウンド後に明かした。

「この人のおかげなんですよ」と飯島が言った先にいたのは、同じシニアツアーで戦っている梅田有人。年齢は飯島が54歳、梅田が2つ下の52歳なる。梅田は先にラウンドを終えて表彰式に備えてジャケットを着ていたため、2人が並ぶと何だか選手とコーチっぽい構図となった。「調子が悪くなると僕が練習場に連れて行かれるんです」と梅田がいうと、「『見て見て』って人に見てもらうのが大好き。いつも自分だけ結果がいいから、『見て見て詐欺』って言われます」と飯島は笑う。


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(左・梅田有人、右・飯島宏明)

梅田が開幕前の練習日に指摘したのは首の角度と位置。飯島は前傾角度が起きて伸び上がるのが嫌で、ダウンスイングで首を下げてしゃがみ込もうとしていた。それを「やり過ぎていた」というわけだ。2歳年下のアドバイスを素直に聞き入れ、「首を高いところで振るようにしたら、自然に振り抜けて左に行かなくなりました」とショットが改善。最終日は強風と雨の難しいコンディションの中、正確なショットが光って5バーディ。優勝した宮本勝昌には4打届かなかったが、トータル10アンダーで2位タイに入った。

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また、シニア入りしてから初めてパターを替えたことも好成績の要因に上げる。「ずっとトラスを使っていたんですけど、今週はスパイダーにしてポコポコ入りました」。ブレード型からマレット型に替えたことで、「ショートパットが打てるようになりました」と、打ち切れない症状が改善。好成績につなげた。

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飯島はシニア入りしてから何度も優勝争いに顔を出しているが、初優勝にはあと一歩届いていない。「優勝はできなかったんですけど、今日はナイスプレーだなと思います。(シーズンの)早いうちに2位に来られたのは良かった」。賞金ランキング30位以内に与えられる来季のシード権。昨年は11月の最終戦までシードを確定させることができず、シード落ちの可能性もあった。その最終戦で8位タイに入ったことで、賞金ランキング30位に食い込み、ギリギリでシードを決めている。

今大会で2位に入ったことで、賞金273万3,333円を加算し、賞金ランキングは7位に浮上。シードが気になる順位を脱したことで、勝負に集中できる環境が整った。次こそ初優勝をもぎ取りたい。