
今シーズン、PGAシニアツアーの最終予選会ランキング9位の資格で試合に出場している堺谷和将が1イーグル・5バーディの「65」をマーク。この日のベストスコア賞として10万円を獲得し、7アンダー・単独首位で初日を終えた。
「ここ最近、パターに悩んでいた。テレビで申ジエさんのパッティングを見て、真似して近くに立ってみようかなと、そしたら全部入るんですよ(笑)」。
今年の5月序盤に行われた国内女子メジャーの「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でツアー通算29勝目を飾った申ジエ(韓国)のパターのアドレスをテレビで見て、従来よりもボールに近づいて構えることでストロークが安定。練習ラウンドから「優勝あるね、なんて」と仲間内で話すほどの好感触だったという。

この日はパーオン16回。外した2ホールも「アプローチはきょうやっていない」とガードバンカーから“砂イチ”でしっかりパーセーブ。「ティショットは(今季)いままでで1番悪いぐらい悪い状態」と苦しんだ場面もあったが「パッティングもいいから、きょうは崩れる要素が無かった」と振り返った。「ゴルフはパターですね」と“パットイズマネー”という言葉を証明した。

(写真左が以前パッティングの構え。右が修正後の構え)
昨年の「日本プロシニア選手権」でも初日に首位発進したものの、その後はスコアを落として20位タイで終えた苦い記憶がある。「これが続かないのがゴルフ。長くゴルフやっているからわかるけど…。いままで何回かこういう(上位発進)のはあったけど、続かない。そこも知っているけど…。何とかパターがこのまま続いてくれれば上位でいけるんじゃないかな、という感じはあります」と過去の経験を踏まえながらも前向きな姿勢を見せる。
取材後は「ドライバーだけは少し練習しておこうかな」と課題にも向き合い、調整へ。日本プロシニア以来となる好スタートから、堺谷がどこまで突き進めるか注目だ。
