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シニアツアー

〔すまい-だカップ/1R〕室田淳、倉本昌弘が「最後の目標」のエージシュート達成 69歳が見せる“自然体”の強さ

2025年05月29日
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栃木県を舞台に開催されている今季国内シニアツアー第3戦「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」は第1ラウンドを終えた。この日、ともに69歳の室田淳と倉本昌弘が3アンダーの「69」をマークし、エージシュートを達成。二人とも、笑顔でホールアウトした。

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倉本にとってはこれがシニアツアーで13回目。「この前の関西グランドゴールドでも2日間やっている。レギュラーでもやりたいと思っていたんですけど、バーディがなかなか出せなくて、シニアだと簡単にでますね(笑)」と冗談交じりに話すも、60歳以上が出場するグランドシニアで獲得するよりも、達成感が違うだろう。

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今回、シニアツアーで10回目の達成となった室田は、何度達成しても「うれしい。エージーシュートはゴルフの“最後の目標”だからね」と微笑んだ。「シニアの試合でやると良いよな。グランドシニアは距離が短いから出やすい。7000ぐらいあるだろ? そこで(エージーシュートが)出るのが良いよな」とタフなコースでの記録達成に誇らしげだった。

さらに室田は8番パー5で230ヤードの2打目を3番ウッドで見事2オン。イーグルパットはわずかに外れたもののバーディを奪取。一日を振り返ると「よかったよ」と納得のいく初日となった

好スコアの要因は、途中から冴えたパッティング。「2番で3パットして“いつも通り”だと思ったけど、途中からワンピンくらいのパットがいくつも入るようになった」と振り返る。好機となったのは「ちょっとした」ことへの気づき。具体的なことは“企業秘密”ではあるが、「自然体で打てば、入るようになる。無理に寄せようとせず、焦らないことが大事」とベテランらしい精神面の重要性も強調した。

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パッティングの調子がいいと、マネジメントや気持ちの部分でラウンドの「組み立てが楽になるな」と話す。「普通だったらプレッシャーに負けてワンピンを外すんだけど、それがポコンと入ってくれた。無理に寄せたり、入れようとするのではなくて、自然体で普通に打てば入るようになる。アプローチ、ショットも寄ったり。自然体がいいのよ。どうしてもって苦しくやっているのはダメ。どこかでポコッて(ミス)してしまうと思う」。この日は落ち着いてプレーできたことが大きな要因となった。

一方で「ショットは悪いね…」と課題を認め、7番アイアンを手に練習場へ向かった。悪天候が予想される2日目へ向け、貯金を活かす構えだ。50歳以上の選手が出場するフィールド、69歳の二人が5位タイの好発進。シニアツアーの”若手”にも負い目を感じさせない。

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