
今季シニアツアー第3戦「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」が、5月29~31日までの3日間、栃木県のイーストウッドカントリークラブで開催される。
賞金総額5000万円、優勝賞金1000万円を懸けて84名の選手が熱戦を繰り広げる。大会は2017年に創設され、これまでにツアー通算24勝のP・マークセンや真板潔、昨年メジャーで初優勝を飾った増田伸洋といった実力者が栄冠を手にしてきた。今年はディフェンディングチャンピオンの片山晋呉が連覇を目指して参戦する。
今大会には、先週の「全米プロシニア選手権」(5月22~25日、米メリーランド州・コングレッショナルCC)を戦い終えた片山をはじめ、2年連続賞金王の宮本勝昌、昨季賞金ランキング4位の兼本貴司もエントリーし、帰国後初の日本での試合に臨む。

その中でも注目の一人、地元の小川厚(矢板CC所属)は今大会がシニアツアーデビュー。「地元なので頑張りたい。応援に来てくれる人もいる」と語るように、隣接するロイヤルカントリークラブで研修生として腕を磨いた経験を生かし、地元開催に気合を込める。栃木県プロゴルフ会で行われた選考会を勝ち抜いて、出場資格を自力で勝ち取った強み。2020年にはティーチングプロ選手権で優勝しており、2021年には日光カンツリー俱楽部に出場を果たして以来のビックトーナメントともなれば、気合も入っている様子だ。

舞台となるイーストウッドCCは、名匠R.T.ジョーンズJrによって設計され、豊かな自然と池を巧みに活かした美しい丘陵コース。宮本は「ティショットがタイトなホールがあり、フェアウェイキープが鍵。今年のグリーンは硬く締まっていて、セカンドの距離感が重要」とコース攻略のポイントを挙げる。誰が戦略性に富んだこのコースを制し、新たな覇者となるのか。50歳以上のベテランたちによる白熱の戦いが、間もなく幕を開ける。
