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【日本プロ/1R】今季2戦目の蟬川泰果が66をマークして2打差2位、最年少記録がかかる日本タイトル3冠

2025年05月22日
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第1ラウンドを66で回った蟬川泰果は、中日クラウンズに続き今季2試合目の出場だ。日本プロは3年連続3回目の出場で、2年連続2位タイフィニッシュとあと一歩のところで戴冠を逃しており、悔しさを忘れたことはない。「いままで勝てなかったことが悔しいですし、妻にも自分のパフォーマンスを見せられていない。とにかく自分の納得いくゴルフをしっかりやり遂げたい」といつもそばでサポートしてくれている葵さんのためにも、結果を示したい気持ちがある。

蟬川は日本プロ歴代覇者の手嶋多一(2014)、池田勇太(2009)と同組でプレー。年齢が倍以上の先輩プロと同組で蟬川は流れにのり、自分のプレーを展開。スタート10番ホールはセカンド残り166ヤードから9番アイアンで3メートルにつけバーディ奪取に成功。続く11番では300ヤード超のビックドライブを見せ、セカンド残り78ヤードを1メートルに寄せて連続バーディ。14番をボギーにしたが15,16番で取り返し3アンダーでバックナインへ。後半でも3つのバーディを仕留めて66をマークし首位の杉浦とは2打差の2位につけることができた。

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「朝一バーディが入ってくれて、フィーリングが良かった。自分のなかでは手ごたえを感じながら、この試合に挑めています」と分析する。「自分の中でスイングをちょっと変えてみてます。良かったときの過去のスイング動画が残っていて、明らかにトップの位置が違うので、トップを低くすることで安定するのかなと思っていたこともありましたが、ミンウ・リー選手のYouTubeとか見るとトップの位置で高いところから落としていく方が速く振れる、ということを実践したらハマってくれました」と映像を通じて自分のベストなスイングを探究し続けている。

4日間大会の初日は単独2位とし、スタートダッシュはとりあえず成功。「明日のラウンドも今日みたいなゴルフをしたいので、練習はほどほどにして夏バテに耐えていきたい」。蟬川は今年の2月にコーンフェリーツアーで肋骨3本を疲労骨折し帰国。怪我の状態を鑑み関西オープンもスキップ。蟬川は一週間の休養をとって日本プロに挑むという強い覚悟と決意を持っていた。

蟬川が今年の日本プロで優勝すれば、日本オープン、ゴルフ日本シリーズJTカップに続き、3つ目の日本タイトルを制覇。3つのタイトル制覇は歴代14人目で最年少記録を更新というおまけもついて来る。蟬川は一年ぶりにもどってきた日本プロで、じっと勝機を伺っている。

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