
日本プロ開催を前日に控えた5月21日、会場の三甲ゴルフ倶楽部谷汲コースでは公式記者会見が開かれ、来年度の第93回大会から3年間、日本プロゴルフ選手権大会のタイトルスポンサーに「センコーグループホールディングス株式会社」がタイトルスポンサーに決定したと発表した。正式大会名称は「日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ」と新たに冠協賛が加わり、会場はセンコーグループホールディングスが保有する滋賀県にある「蒲生ゴルフ倶楽部」で開催することが伝えられた。

会見に列席したセンコーグループホールディングスの福田泰久代表取締役社長は契約の経緯について「創業100年を迎えた2016年にセンコーゴルフ部を創部し、日本ではトップを争うまでのレベルに成長しました。女子のゴルフ部では昨年德永歩選手がプロテストに合格し、プロゴルファーも輩出しています。これまで蒲生で開催していた"Lady Go Cup"も今年で契約を終え、来年はちょうど創業110年の節目にあたることもあり、何かプロトーナメントをと開催できないかと、明神会長からも日本プロの打診があったこともあり、大きな日本の公式戦を開催することで合意することになりました」と説明した。
蒲生ゴルフ倶楽部の中西由喜支配人(写真右)は「1977年に開場したコースでこれまで女子、男子のトーナメントを開催経験がありますが、日本プロを開催できる運びになり、さらに同コースで3年連続で開催するという初の歴史ということで、大変嬉しく思っています」と開催に期待を込めている。

PGA明神会長は、記者会見冒頭で日本プロ調印式を終え「このたび2026年の第93回大会から2028年の第95回大会まで、日本プロのタイトルスポンサーにセンコーグループホールディングス株式会社のご承諾をいただき、このような形で発表できたことを心より嬉しく思います。 蒲生ゴルフ倶楽部には今大会のコースセッティングアドバイザーの桑原プロに、すでに数回視察していただいており、大会に向けて準備を開始しております。センコーグループ様と一緒に素晴らしい大会づくりに取り組んでいきたい」と笑顔を見せた。

冠スポンサー決定の発表に続き、今年の日本プロ開催コース「三甲ゴルフ倶楽部谷汲コース」の取り組みについて、三甲株式会社の後藤甲平会長よりご挨拶をいただいた。

「19年前の2006年に開催した日本プロでは右も左もわからない中でした。それから再度試合開催に向け研鑽を重ね、幾多の意見を交わしながらこうして2度目の開催を実現することができました。昨年は猛暑の中でグリーンコンディションの維持が大変難しかったのですが、スタッフの誠意努力のおかげで、明日から大会が始まります。素晴らしい大会になることを祈願しています」と期待を寄せている。
コースグリーンキーバーの福田浩司氏は、兵庫にある三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースで2022年の日本オープンでの経験を買われ、今回谷汲コースでコースメンテナンスに注力したメインスタッフのひとりでもある。福田氏は「去年は猛暑で水不足に悩まされましたが、秋には芝を一万平ほど張り替え作業をし、ようやく春を迎えるにいたりました」と苦労を明かす。
「今日までにグリーンスピードは12フィート、コンパクションは25程度出ています。大会初日の雨予報から天候が回復すれば、スピードも13までは出ると思います。スタッフ一丸となって大会を支えます」。キーパーの力強い言葉を受け、今年の日本プロでも新しいドラマが生まれることに期待を膨らませたい。
