
国際スポーツ振興協会(ISPS)は、共催する日本プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構、日本ゴルフ協会およびR&Aの代表者と共に、5月20日に「ヒルトン東京お台場」(東京都)で、本年度開催予定のゴルフトーナメントに関する公式記者会見を行った。
登壇ステージには各協会の会長をはじめ、海外からR&Aコマーシャル最高責任者のニール・アーミット氏や、ゲストプロの井戸木鴻樹、尾崎直道ら総勢9名がずらりと勢ぞろい。最初の発表はこれまで「The Senior Open Presented by Rolex」として開催していた全英シニアオープンが「ISPS HANDA The Senior Open」と公式冠スポンサーに就任したという画期的な内容だった。
「ISPS HANDA The Senior Open」は、2025年7月24日〜27日、バークシャーの名門・サニングデールで4度目の開催を迎えることになる。毎年英国の名門と言われるコースで開催している大会で、2024年大会ではK.J. チョイが、会見に列席した井戸木鴻樹に次ぐ、アジア人二人目の男子シニア・メジャー優勝という快挙をみせている。
半田晴久会長は「ISPS HANDA が、この歴史ある大会のタイトルパートナーとなれることを大変光栄に思います。本大会は、世界ゴルフ界を代表する大会のひとつであり、最も由緒ある感動的な会場で開催されるものです。 私たちは、スポーツが人々に希望をもたらし、教育的・文化的な障壁を取り除き、人々を結びつける大きな力を持っていると信じています。特にゴルフは、その理想を象徴する存在であり、あらゆる背景や能力を持つ人々に力を与えてくれます。 R&AおよびDPワールドツアーとのパートナーシップを、さらに強化できることを嬉しく思います。たんなる大会の開催にとどまらず、スポーツが“志と情熱”をもって、何を成し遂げられるかを示す素晴らしい機会にしていきたいと考えています」と説明している。

さらに「ISPS HANDA The Senior Open」と同週にスコットランドのダンドナルド・リンクスで開催される「ISPS HANDA 女子スコティッシュ・オープン」では継続してタイトルスポンサーを務めることが伝えられ、女子ゴルフとのパートナーシップをさらに強化していくことが確認された。
続いて夏に北海道で新規開催される国内男子ツアー2連戦についての大会概要が発表された。8月14日から17日に御前水ゴルフ倶楽部行われる「ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーティー取れるんだトーナメント」は、男子ゴルフ活性化のためのエンターティメント性の追求として、大会最終日17 日(日)の表彰式で、「大阪プロレス」のプロレスを観戦することができる。
翌週の8月21日から24日に北海道ブルックスカントリークラブで「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」が行われ、男子ゴルフ活性化のためのエンターティメント性の追求として、最終日24 日(日)の表彰式では、「女子プロレス」と、夜空に1000 発の花火を打ち上げるというビックニュースが伝えられた。
シニアツアーでは秋に「ISPS Handa シニア・グランド・ゴールドクラシック 〜年は取っても、心とゴルフは若いんだ〜」というタイトルで11月14日から16日に千葉県にある森永高滝カントリー倶楽部で大会が開催され、賞金総額3000万円をかけた戦いが待っている。シニアゴルフ活性化のための、エンターティメント性の追求として、最終日の16日(日)には「ポールスポーツ」を実施。オリンピックの種目入りをめざす、世界大会や国内大会の入賞者が出演するという企画を発表した。
PGA明神会長は「我々PGAとは2007年から2022年にかけて合計47試合を開催していただき、シニアの試合数が今より少ない時期に積極的にサポートしていただきました。PGA社会貢献事業である『フィランスロピー障がい者ゴルフ大会』でも、ISPSハンダカップとして2008年より長きにわたってご協賛いただいております。厚く御礼申し上げます。シニアツアーの選手は熟練した技術をお見せすることはもちろん、試合中の会話などギャラリーを楽しませることも得意ですので、ぜひとも多くの方に会場へお越しいただき、スポーツゴルフの魅力に触れることのできる1日をお過ごしいただければ幸いです」と謝辞を伝えた。
ISPS HANDAという冠大会が、国内にとどまらず英国でも開催するという画期的な発表は、今後もゴルフ界にとって大きな注目が集まる。