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【関東グランド/大会前日】ゴルフがすごく楽しい61歳・尾口勉のグランド初挑戦と大会前年覇者・崎山武志は連覇を狙う

2025年05月12日
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60歳過ぎてからこそ、ゴルフに真摯に向き合えるのかもしれない。久保勝美(62)、清水洋一(62)、西川達彦(65)というベテランプロに混じって練習ラウンドをこなしていたのが、新人も新人、本大会でPGA公式戦デビューを飾る尾口勉(61)だ。

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28歳でPGAティーチングプロC級を取得しながら29歳で早くもゴルフの世界から退こうと決意。その後は不動産業に携わりながら、ゴルフはたしなむ程度に続けていたという。子育てもひと段落した6年前にふと「ゴルフがすごく楽しいって急に(笑)。なんででしょうね。純粋にすごく楽しくなって、もっとうまくなりたいっていう気持ちだけが沸き上がって。」と再びゴルフ熱にスイッチが入ったというのだ。

「C級からB級ライセンスに資格更新すれば、試合にも参加できることを知って講習会に参加しました。この年になって6教科を受講するのは大変でしたが、今年1月1日付でB級を取得できました。それから3月のグランドシニア選考会を通過して、この大会の出場資格を獲得できました。練習ラウンド含めて3日間連続でゴルフするのは思った以上に体力を消耗して、翌日は寝てましたね」と苦笑い。

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「それでも、こうしてゴルフの世界の方たちと交わるのは本当に刺激的ですし、幸せなことだと改めて感じています」。

歴代チャンピオンの久保勝美が所属する高根カントリー倶楽部のメンバーということもあり、この日は久保、清水、西川に同行して先輩プロのプレーからマネジメントを勉強していた様子。ゴルフだけの環境に、充実感をにじませていた。

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そのデビュー戦を飾る尾口から「芦ノ湖からグリーンの芽がきているというのですが、グリーンでは何に気を付ければよいでしょうか」と質問を受けていたのが前年覇者の崎山武志(62)。崎山は「基本的には…水の流れる方向を見る。芽というよりはまず傾斜を見ることじゃないかと僕は思いますよ」とアドバイスする。本大会は3度目の参加で、コースも熟知しているベテランだ。

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崎山は2013年からシニアツアーに出場し続け7勝をマークしたが、昨年は不調が続き52位でシード落ちを期してしまった。シニア最終予選会も60位と悔しい結果だが、本人はこの状況を前向きに捉えている。「体調は問題ないですし、トレーニング、練習、ラウンドと変わらず励んでいます。うん、アイアンショットの精度がもう少し良くなればね。練習しかないですけど(笑)。これまでの取り組みがコースでちゃんと成果として出るようにしたいです」と口元を引き締める。

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「コースは素晴らしいコンディションに仕上げてくださいました。実力ある選手が上位にくるはずです。私はできる準備はしてきましたから、あとはしっかりやるだけ。連覇できるチャンスは私にしかないのですから」。今月5月末には地元・栃木でシニアツアー「すまいーだカップ」への主催者推薦で出場することも決定しており「この大会で良い成績を収めることで、すまいーだカップに向けて励みになるようにしたい」と目標もはっきり掲げている。

崎山は大会連覇、そして大会3勝目を賭けた闘志を燃やす戦いが始まる。

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