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競技情報 グランドゴールド

【関東グランド/大会前日】新緑の箱根湖畔で60歳以上のプロゴルファーが集結 伊藤明崇、米山剛の顔触れも

2025年05月12日
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 東日本を活動拠点にしているプロゴルファー68名が参加する「関東プロゴルフグランドシニア選手権大会」が5月13日、14日の2日間、神奈川県にある箱根湖畔ゴルフコース(6,431ヤード/パー72)で行われる。

グランドの部は60歳から67歳までのプロゴルファーが有資格者で、ディフェンディングチャンピオンの崎山武志(62)をはじめ、レギュラー3勝を挙げている丸山智弘(67)、レギュラー2勝の高見和宏(65)、シニアツアー2勝の久保勝美(62)、そして芹澤大介(60)、米山剛(60)がグランドデビューを飾り、シニアツアーでも活躍している選手も含め総勢68名が参加する。

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 箱根湖畔ゴルフコースは芦ノ湖や大涌谷といった景勝地に近い丘陵コースで、標高700メートルに位置する高原エリアである。ティーショットの狙いどころにはハザードが巧みにレイアウトされていて、グリーンの傾斜や芽といった要素にも戦略的にマネジメントが要求される。大会前日の朝はコース一面に霧が覆ったが、9時過ぎには霧も消え、コースには新緑の美しい金時山が見事に現れてくれた。

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練習ラウンドでは久々に逢う仲間とプレーを楽しむグランド選手の姿が見られる。伊藤明崇(65)もそのひとり。「ほんとに久々に試合に来ました。7,8年ぶりかなぁ」と感慨にふけていた様子。

2013年はシニアツアー最終予選会で10位に入りフル参戦していた時期もある。「シニアツアーで頑張ろうとモチベーション高くやっていたのに、60歳まであと3、4年というところで、急にね『もう、いいかな』って競技から一線ひいたんですよ。それからはゴルフと違う仕事もしていて二刀流で働いてます。そんな時に同級生の加藤仁さんから『出ようと』って連絡もらって、じゃあ久々だけどゴルフしようかなという気分です」と振り返った。

「社会人になった娘も最近ゴルフ始めたんですよ。娘に『試合で稼いできてね』と送り出されたところ(笑)。この3日間はひさびさのプレーですが、楽しくおもいっきりやってきます」と表情は晴れやかだ。

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グランドルーキーとして参戦する新しい顔触れも。レギュラー3勝シニア3勝を挙げている米山剛がコースに姿を現すと「おお、ヨネ!」と先輩プロから声が掛かる。そして米山は「お久しぶりです!!」と大きな声であいさつを返し、駆け寄って握手する。「それはそれは、先輩ばかりですから。頭さげっぱなしですよ」とにっこり。「もう60になったのか」と米山のグランド入りを先輩たちは優しく迎え入れている様子だ。

「このコースは家から40分くらいの距離で、普段は親友とゴルフしにきていますよ。コースは知っているほうかな」との答えが笑顔で返ってきた。現在は神奈川県南足柄市のゴルフ練習場「グリーンヒルゴルフパーク」で代表取締役として練習場経営にも精を出している。

「出られることにも意義がある大会じゃないですか。ね。地元のゴルフ場で、新しい気持ちになれる。今回は楽しくプレーさせていただきますよ」と喜びをかみしめていた。

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