
西日本で活動する60歳から67歳までのグランドシニア66名が参加する「関西プロゴルフゴールドシニア選手権大会KOJIMAホールディングスカップ」の第1ラウンドが広島ゴルフ倶楽部鈴が峰コース(5,895ヤード・パー70)で開催された。首位に68ストローク、2アンダーで回った大條仁彰(62)と小林佳則(61)が並び、1打差3位に堀芳浩(61)、武村雅己(61)、中村龍明(60)が続いている。関西グランドデビューを飾った注目選手では、レギュラー2勝を挙げている溝口英二(60)が4オーバー27位タイ、地元広島出身の田村尚之(60)は6オーバー35位タイと出遅れた。

トータルヤーデージが5,895ヤード、パー70で設定されたグランド・ゴールドシニア選手権大会。アンダーパーの争いが予想されたが、高麗グリーンの芝目と傾斜に選手は苦しめられた。大條仁彰(62)は「ひとつ間違えたら40点のコース。今日はついてましたね」と胸をなでおろした。

大條はイン10番からスタート。12番パー5で3パットのダブルボギーと早速難グリーンに苦しめられたが、15番グリーンで同組選手のパッティングラインを参考に7メートルがカップイン。バーディを奪取するとここから18番まで4連続バーディ。バックナインに入り2番で1メートルを外してボギーにしたが、5番で下りの10メートルがガチャンを入りスコアを戻すことに成功。6番3パットボギー、7番はチップインバーディーとゲームに波もあったが、上がってみれば2アンダー。「広島にゴルフの神様がいましたね。だけど、明日はわかりませんよ」と予断を許さない。

大條と同じく2アンダーフィニッシュで首位に並んだのが小林佳則(61)。前半の3番パー5ホール(480ヤード)でサードショット残り75ヤードを54度のウェッジを使ったところボールはカップイン。「練習ラウンドからぜんぜんボールが飛んでなかったので、もうフルショットしたんですよ。打ち上げのホールですし、入ったところは見えなかったんですけどね、大き目で打ったら入ってくれてました」と振り返った。8番パー3(160ヤード)では6番ユーティリティで上から3メートルにつけてバーディ奪取。後半は「短いのにカップインしないし、パッティングの打ち方を変えたら決まってくれた」と明かし、14番のボギー以外は連続パーセーブで持ちこたえ、最後まで乗り切ることができた。

小林は先週3日間、仲の良い大條と練習ラウンドに来ていたという。「高麗グリーンは手ごわいので練習多めにしにきました。ほんとにパターが入らなくて、こう、パチンと打つことにしたんですよ。普段レッスンでは生徒さんに絶対教えていない、恥ずかしい打ち方なんですけど」と明かした。小林は月10回ほど、大阪府豊中市にある“ポリスタイル”という創設10周年を迎えるインドア練習場でレッスンしている。「生徒にはなかなか示せない打ち方ですが、パッティング次第かなと思います。最終ラウンドも切れずに、入ってくれるように願ってプレーします」と期待を膨らませたのだった。

<3位タイ 堀芳浩 61歳 69ストローク (-1)>
前半で1つバーディが獲れたのですが、後半はボギー、バーディ、ボギー、バーディという展開になって、なかなか良いイメージが続かなかったですね。3パットも2回。グリーンが難しいですし、ホールもなかなか思い出せない(笑)。とにかく、残り距離を計算したマネジメントを徹底して、あと一日挑みます。
熊本でお世話になった吉村金八先輩から「このチャンスを生かして、若いうちにタイトルを獲っておきなさい」と言われていることも励みになります。明日は雨予報で、傘をさしながら厳しい戦いになるかもしれませんが、前だけを見ます。