
PGA SDGs地区事業とはPGA会員独自の企画運営により、日本各地区でイベントを実施し、ゴルフ普及と社会貢献、そして地域のゴルフ振興に役立てる取り組みである。
2024年度は102のイベントが開催され、参加人数は延べ4385名が参加した。集められたチャリティ金3,302,473円は自治体や団体等に寄付される。2025年度も各地区プロとアマチュアが一緒に楽しむ数々のイベントが企画されるが、今春ひときわ大きなSDGs地区事業イベントがあると聞いて、早速訪問した。
会場は埼玉県坂戸市にある大型ゴルフ練習場「アーリーバード・ゴルフクラブ」。3月23日(日)に「PGA無料親子&シニアゴルフレッスン会」として、午前中は2階63打席がすべて無料開放というスケールの大きいレッスン会を開催した。もちろん先着予約制ということもあり、2月1日の募集開始直後には満員。キャンセル待ちがでるほどの恒例イベントとして定着している。

朝10時から90分間のレッスンがスタート。指導プロには埼玉地区の稗田美佐男理事を筆頭に、3名のトーナメントプレーヤー(白水将司、宮崎隆、菅間隆夫)と4名のティーチングプロ(松尾一典、髙橋卓三、薄井秀也、酒井一茂)が協力し、プロ1名に7~8名のアマチュアがレッスンを受ける。参加者は年齢もレベルも様々だが、ゴルフへの好奇心は強く、終始質問タイム。各練習打席には300球が無料で用意され、存分にショット練習ができる環境である。参加者にはおやつやお茶も提供され、レッスンの合間に気持ちを切り替え一休みできるのも魅力である。


一年に一度の「PGAゴルフ教室」開催だが、練習場の理解・協力なくしてはできない。アーリーバード・ゴルフクラブの吉田実立社長は全日本ゴルフ練習場連盟ジュニア委員会委員長を歴任していたこともあり、ゴルフのすそ野をひろげようと積極的に練習場でも事業を展開する。中でも「ジュニアゴルファー検定」はジュニア育成事業の軸になっていて「ゴルフ界の成長にはジュニア育成が欠かせない」と吉田社長は言明している。
またアーリーバードでは環境整備にも注力しており、埼玉のゴルフ場に多く設置されているアリソンバンカーの設置や天然芝のパター練習場なども、実践的な練習を大事にしてもらいたいという思いがあってこそ。吉田社長は「スナッグゴルフも毎週日曜に体験会をやっているのですが、実はお客さん自身がボランティアで活動してくれています。練習場全体でジュニアへの取り組みをしていますよ」と目を細める。

埼玉では2021年にオリンピックゴルフ競技が行われたこともあり、ゴルフレガシーを残すため、まずはスナッグゴルフに思いを託し、ジュニアゴルファーを育成する。そこには子供だけでなく、親も一緒にゴルフを楽しむ姿がある。親子での取り組みは、親同士、子供同士と仲間を増やすことができる。だからこそ吉田社長が「ぜひPGAゴルフ教室の一日を楽しんでもらいたい」と自ら設営に奔走し、撮影や餅つきと休むことなく全力で運営を楽しんでいる。

今回初めてレッスンに携わった宮崎隆会員は「楽しいレッスン会でした。初心者の方には、なるべく難しい用語は使わないようにして、とにかくグリップ・構えといった地味で基本的なことを見させてもらいました。ゴルフではとても大事な部分ですからね。経験者の方には、気にしていることをヒヤリングさせてもらい、解決への道を探しました」と取り組みを話した。
白水将司会員はPGAゴルフ教室でのレッスンは2回目。「アマチュアの方はとても熱心なのですが、クラブを振ることに慣れていないので数打ってしまいますよね。クラブをどうやって振りやすい位置に持っていけるか、詰まった形にならないようにアドバイスさせてもらいました」と話した。

参加者(女性・ゴルフ経験あり)の感想は「プロから一言でいいので、アドバイスをもらえると嬉しいです。ゴルフにはこれだというのがないですし、ゴルフは自己流になりますから、現状のスイングポイントに対して、ちょっとのアドバイスでいい」と話す。またご夫婦の参加者は「自分では気づかない部分があり、プロから的確なアドバイスをいただきました。自分の見取り図がわかった気がします。アドバイスによって、クラブを振ることが楽になって、どんどん楽しくなるんですよね」と嬉しそうに振り返った。
親子3人(父・母・中学1年の息子)で参加したご家族の母親は「ポスターみてすぐに応募しました。息子は2歳の時にアーリーバードのスナッグゴルフを経験して、すっかり夢中になりました。夢はプロゴルファーだと言うくらいになりました。家族で一緒にできるスポーツですし、これからも楽しんでやってくれれば」と息子にエールを送った。
ゴルフというスポーツを通じて地域の活性化を目指す「PGA SDGs 地区事業」は今年も多くの会員とアマチュアゴルファーをつなぎます。



