
「第26回 日本プロゴルフ新人選手権大会 富士可児カップ」の第1ラウンドが3月4日、岐阜にある富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コース(7,178ヤード/パー72)で開催された。
春の冷たい雨が降り注いだ大会初日。昼を境にコースは気温が4度まで下がり、新人プロは寒さの中で我慢を強いられた。首位は黒田智之(美岳CC)と小木野太優(宝塚GC)の2名が3アンダーでトップタイ。1打差の3位には鵜瀬璃久(フリー)。1アンダー4位には山下勝将(フリー)、栗原悠宇(霞ヶ関CC)、藤井想大(フリー)、棚町駿(岐阜セントフィールドCC)の4名が続いている。
新人戦は一生に一度しか出場できない貴重な大会で47名が出場し、優勝者には賞金100万円と今年5月に行われる日本プロの出場権が与えられる。

首位の黒田智之は岐阜県にある美岳カントリークラブに所属する地元のプロゴルファー。「ショットの調子が良くなかった」と不安を抱えてのスタート。出だしのホールで風向きを判断ミスしグリーンキャッチ失敗はボギー発進。それでも集中力を切らさずに前半で2バーディ奪取に成功。寒さも厳しくなる後半では12番から3連続バーディ。15番はボギーにしたものの、69で回り初日首位に立った。「ショットの修正をしたいですが、どうなるか。同組の小木野さんの好プレーに引っ張ってもらったところもありますし、最終日も良い流れの中で頑張ります」と振り返った。

黒田と同組同スコアでホールアウトした小木野太優は、前日のプロアマで一緒に回ったクラブプロチャンピオンに教わったコース戦略が功を奏したようだ。2番で1.5メートルのバーディを沈めると、4番で手前から12メートルのロングパットが入り2つ目のバーディ。6番バーディ、7番ボギーとし前半は2つスコアを伸ばした。後半は2バーディ・1ボギーで終わってみれば69は、同組の黒田とスコアを並べてホールアウト。「昨日アドバイスをいただいた戦略がばっちりでした。プレーに向けた熱い気持ちや、同組の好プレーの流れが良かったです」とほっと胸をなでおろした。