
プロテスト合格者による「第26回 日本プロゴルフ新人選手権大会 富士可児カップ」が3月4日、5日の2日間、岐阜にある富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コース(7,178ヤード/パー72)で開催される。新人戦は一生に一度しか出場できない貴重な大会で、優勝者には賞金100万円と今年5月に岐阜県にある三甲ゴルフ倶楽部谷汲コースで行われる日本プロの出場権が与えられる。出場選手は47名で、同会場では同時にPGA会員を対象にした日本プロ予選会中部地区のセクションツアーが開催される予定となっている。

昨年8月末に石川県にある片山津ゴルフ倶楽部・白山コースで行われた資格認定最終プロテストで合格を掴んだプレーヤーしか出場できない新人戦。51名の合格者のうち、今年の大会には47名が参加することになった。大会前日の3日は指定練習日。春の陽気から一転、氷雨が降りしきる朝を迎えた。出場選手のうちの新人プロ14名にはプロアマの場が用意され、雨の中でも和気あいあいとアマチュアとの時間を楽しむ姿が見られた。

「ドキドキしましたが、みなさんと一緒に楽しい一日を過ごせましたし、こういう出会いはすごくありがたいです」と18ホールを笑顔で終えてきたのが藤井想大。「あいにくの雨でしたが、お客さまが喜んでくれたのであれば」と喜んだ。「このコースは風が吹いたら難しいですし、狭くて距離も長い。グリーンもうねっていて傾斜がありますよね」と警戒しながらも「自分のできることをしっかりとやって、まずはパーで回って、バーディを取れるゲームにします」と口元をひきしめた。

黒川航輝は初めてプレーした富士可児を「グリーンの手前からベロの形状が落ちていて、そのマネジメントが難しい。グリーンにも傾斜がありますから単純にパッティングしても打てない。ショートホールもしっかり距離がありますし、全体的に長いので難しくなります」と分析。黒川にとっての初めてのラウンドということもあり「同伴したアマチュアの方から『自分の練習してもいいからね』と気を遣わせしまい恐縮しました。それでもみなさんと一緒に笑いながらゴルフできて、楽しい一日でした」と振り返る。
「大会初日は雨予報ということもありボールをクリーンに打つとか、瞬間で判断が求められると思います。ショットの感覚は悪くないので、まずはチャンスにつけられるよう、しっかりやりきります」と明日への思いを描いていた。
これまで12月に開催されていた新人戦は翌年3月へと時期を移し、富士可児で新たな戦いを見せてくれるはずだ。

赤羽宏優 (プレステージCC)
プロアマに出場させていただきました。メンバーのみなさんが大変気さくに接していただき、楽しくプレーできた一日になりました。
富士可児のグリーンはアンジュレーションがあるので、結構手ごわいのが印象です。
この大会でしっかりと日本プロの出場資格を獲得したいです。今年はPGAツアーチャイナの最終予選会でツアーの出場権を獲得したので(33位)、まずは武者修行のつもりで参加します。ツアーチャイナからヨーロピアンツアーの道を目指します。

上野陸 (フリー)
今日はとにかく地獄のような寒さでしたが、プロアマご一緒してくださったメンバーの方々とは和気あいあいと過ごせて、本当に楽しい時間でした。
コースは初めてでしたが、打てるエリアが狭いです。グリーンのアンジュレーションもきついですよね。ティーショットをフェアウェイにしっかりとおいて、セカンドからグリーンの傾斜ポイントも意識してショットすることが大事だと。優勝目指して頑張ります。

小木野太優 (宝塚GC)
プロアマも楽しく回らせていただきました。クラチャン6連覇されたという大ベテランのメンバーさんとご一緒させてもらい、コース戦略はばっちりだと思っています。上手くいかなかったら、自分が下手だってことですね。
明日からの大会は気温が下がって我慢比べになると想定しています。集中力を切らさず、最後までしっかりとやることで、結果がついてくることを信じて。

中村聡泰 (宝塚GC)
富士可児メンバーさんとご一緒できたプロアマでは、プレーのマネジメントを中心に戦術を教えていただきました。本当に恐縮です(笑)。ラウンドを通じて有意義な時間が持てました。新人戦は、優勝しかないです。プロとして大きな目標を掲げます!