- 新田有希 にった・ゆき ー
ゴルフを始めたのは18歳からです。高校卒業して美容専門学校に入学を考えていたのですが、母から「ゴルフをさせてみたい」と言われて、急遽進路変更しました。美容もゴルフもどっちでも良いかなって。初めて打った7番アイアンは150ヤード飛んだのは爽快でしたし、センスあるねっておだてられて(笑)。やるとなったら徹底的にやるタイプなので、九州ゴルフ専門学校で2年間ゴルフを学び、その後は広島のゴルフ場で研修生としてプロゴルファーを目指し練習をしていました。気付けばプロテスト受験回数も増え、10回目で合格しなかったら諦めると覚悟して…結局トーナメントプロの道はきっぱりと断念しました。レッスンの仕事に携わっていくと、人との関わりが楽しくて、この仕事を選んで良いのかもと感じていました。
ティーチングプロのテストは実技一発で合格。暗記の量もかなりあって苦労しましたが、自分で検定に向けて計画を作って取り組みました。あれだけの教本を覚えられた時は気持ち良かったですね。ずっと自分のゴルフだけをやってきていたので、グループでレッスンを想定したシュミレーション(スクール検定)では苦労しました。台本を自分で作って何度も練習しました。
現在は広島県にある賀茂カントリークラブに所属しながら、インドア練習場でもレッスンしています。そのインドアにティーチングプロとして活躍されている石井良介氏が来場してくださって。ご縁もあり実は弟子入りさせてもらうことになりました。これからはレッスンの場を求めて県外にも出かけたり、メディアに露出するようなお仕事もやっていきたいです。
これまでは自分のためのゴルフでしたが、これからはお客さんのためのレッスン活動を楽しみたいです。レッスンを通じて人とのご縁がぐんと広がっていくのが楽しいですし、今は幸せだと感じています。
- 伊藤健太郎 いとう・けんたろう ー
高校から始めたゴルフに夢中になり、進学した明治大学ではゴルフ部キャプテンを務めていました。その後は就職先でもあるJR東日本に勤めながら、企業対抗に出場したり社会人ゴルファーとして競技を楽しんでいました。ある時、当直の同僚から「ゴルフが得意なのだから、プロの試験受ければ?」と真剣に言われ「じゃあ、やってみよう」と宣言。ところが色々と調べてみると、まず講習会日程に合わせて休みを連続して取得しないとならないことを知って不安にはなりましたが、とりあえずは実技テストに挑戦と思い応募してみたのです。
プレ予選、実技試験はそれぞれ2泊3日の休暇で挑戦し合格しました。ここまで駒を進めたのだからと「ティーチングプロ講習会受講のために休みをいただきたい」と周囲に切り出しました。ちょうど自分が労務管理をしていたこともあったので、同僚の理解をいただきながら、講習会に参加できたのは運が良かったというほかに理由が見当たりませんね(笑)。受講のタイミングが40歳で厄年の始まりだったことは、人生の大きな挑戦でもありました。
ただ講習会はきつかった(笑)。説明検定はスムーズにクリアできたのですが、打つ方はこれまで我流だったこともあり、基本に倣った実技は苦手でして、本当に苦戦しました。ここは練習しかないと、近所にお世話になっているクラフトマンの方に相談しまして、ちょうど昨年ティーチングプロに合格した東剛克プロを紹介してくれたのです。東プロと引き合わせてもらって月2、3回は練習場で特訓してもらいました。本当に私はそういう意味ではラッキーでしたし、会社の大きな理解もいただけたので、とにかく合格だけを目指すことができました。
企業日経カップには団体で5回くらい出場したこともあるくらいゴルフが好きです。ですが、現状ゴルフは2の次。仕事、家庭があってのゴルフです。仕事は「3K」と言われるきつい仕事ですよ。ただ電車を動かして、毎日いかに正確に運行できるか、電車が出発して到着することができるかが求められます。だからこそ責任感と使命感のある仕事はやりがいもあります。
今後すぐにレッスン活動をするということではなく、将来的にはジェクサーというJRグループのフィットネスジムでゴルフ部門の一役を担い、ゴルフを楽しむ会社の仲間、さらに生涯スポーツとしてゴルフ普及請負人として貢献していきたい。これまで八王子駅で働いていましたが、今月からは出身地である東北の福島駅勤務になりました。赴任したばかりなので、この冬を超えたころに、ゴルフを楽しめる機会を作ろうと思います。周囲の皆様に感謝申し上げます。
- 黒木望 くろき・のぞみ ー
高校卒業後には富士桜カントリー倶楽部に研修生として勤務していました。体の故障もありプロゴルファーへの道を諦めましたが、好きなゴルフの仕事に携わりたいと業界で働くことに。アクシネットジャパンでクラブ販売に関する仕事でした。もっと専門性をつけたいと、クラブフィッティングを学び、ゴルフクラブフィッティングスペシャリストとして現在も働いています。
フィッティングにお越しいただくお客様の悩みを聞いているうちに、クラブ選択だけでは解決できないこともあるとわかりました。夫がティーチングプロということもあり、お客様のゴルフの悩みを夫に相談して、どんなアドバイスをしているのかを教えてもらっていました。スイングに起因している悩みでもあるので、お客様のスイングのエラーがわかれば、フィッティングに役立つのではないかと思ったのです。
お客様の中にはレッスンを受けていなくて、独学でゴルフを楽しんでいらっしゃるかたももちろんいます。だからこそスイングを診てフィッテイングをするには、私がティーチングプロの資格を取得すればと思い、B級を受講するにいたりました。
クラブフィッティングの目的のひとつには「スコアアップ」があります。いくら綺麗にスイングができていても、やはりその方の身体の特性などに合ったスイングがあります。そのスイング作りと並行して、その方に見合ったクラブ選択と、最終的な目標は「スコアアップ」を目指してもらうということ。ゴルフは多角的にアプローチすることができるので、本当に魅力的なスポーツです。
アマチュアだけでなく、ティーチングプロの方たちが、ゴルフに、そしてクラブに何を求めているのかを知りたいですし、私の知識や経験をアップデートしながら、スコアアップにつながるにはどうすればいいのかを伝えていきたいです。
― 岩谷貴之 いわたに・たかゆき ―
ゴルフは父親の影響で興味を持ちました。中学まで野球をやっていたのですが、高校、大学とゴルフ部に入部して、卒業後はサラリーマンゴルファーとして趣味の範囲でゴルフをしていました。特に上位レイヤーとのコミュニケーションを図る上で、ゴルフというツールは本当に役に立ちます。
ティーチングプロ資格を目指した理由には3つあります。ひとつは自分に箔を着けたいということ。2つ目は自分の子供にきちんとした形でゴルフを教えたいということ。やっぱり、親のおせっかいで教えるというのではなく、資格をもってゴルフの面白さを伝えたいと思ったのです。3つ目としては、ゴルフを通じてたくさんの恩をいただいたので、自分にできることは今後のゴルフの発展に寄与できるようにしたいということがあります。
2度のテスト受験を経て、ようやく講習会受講に至りました。ゴルフの用語や説明などの暗唱は比較的得意なのですが、一番大変だったのは、受講スケジュールに合わせて休みをどう取得していくかということでした。連続で4日間休むことにより、前後に業務のしわ寄せがくるので、とにかくどうやって仕事の調整をしようかと考えたり、講習会終わってからも仕事をしていましたね。
現在は金融機関向けのシステム開発から導入、そして保守というプロジェクトを担っています。技術職でプロジェクトにも継続的に携わりながら、来年からはティーチングプロを副業として、個人でレッスンや社会貢献活動をやっていきたいです。ティーチングプロA級講習会ではジュニア指導者の資格も得られるということなので、ぜひ自分の子供たちを教えるためにもレベルアップを目指して習得したいです。