今季は未勝利にも関わらず賞金ランキング8位の韓国出身I・J・ジャン(51)がシニア最終戦の第1ラウンドで6バーディ・2ボギーの4アンダー2位タイと好位置についている。バーディ発進を決め、フロントナインは3バーディ・1ボギーの34ストローク。ハーフターン後の10番をボギーにしてしまったが、その後はチャンスを作り続け3バーディを重ね34で回り、68は首位の宮本に1打差2位とスタートダッシュに成功している。
「朝から風が強かったのですが、結構集中してできました。ティーショットが良かったので好スコアにつながりましたし、グリーンも早くて硬いのですが、パッティングもまあまあでした」と振り返る。安定したショットが、好スコアの流れを導き出しているのだ。
シニア開幕戦のノジマチャンピオンカップでは大会連覇を狙っていたが2位タイ。それでもこれまで6度の今季トップ10入りと安定した成績をみせ、優勝戦線に絡んできていることは確か。「今年一年は時間が経つのが楽しくて早かった。寂しいです。ついこないだがノジマカップだった感じ(笑)。ただ勝てなくて悔しいですよ」と流ちょうな日本語でシーズンを振り返っている。
「最後は勝ちたい。残り2日、楽しんでいきたい」と口元を引き締めて、美しいスイング、そしてショットメーカーのジャンは、いわさき白露シニアの頂上だけを見据えている。