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シニアツアー

【いわさき白露シニア/1R】自信を持って臨んだ前年覇者の宮本勝昌が5アンダーで首位と好発進でも「ゴルフの難しさを痛感した一日」と悔しがる

2024年11月22日
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シニア最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」の第1ラウンド。朝からだんだんと強く吹き始めてきた風は勢いを増し、最大で7メートルの風速を記録。緑豊かな開聞岳の麓で、選手たちは強風と難解なグリーンに苦しめられた。

そんな中で好スタートを切ったのが、前年覇者の宮本勝昌(52)。この日は日大同期の横尾要と1つ上の兼本貴司というペアリング。3名ともプレーペースが速く、宮本にとっては良いリズムでプレーを進めることができたようだ。宮本はスタートホールをボギーにしてしまったが、直後の2番ではバーディで取り返す。4番で1つスコアを落としたが、すぐにバーディでバウンスバック。7、8番ではさらにバーディ数を伸ばして、前半を2アンダーでターン。後半は風も強まる中、耐えるプレーを強いられたが13、15、16番ではチャンスを生かして3バーディを奪取。計7つのバーディと2つのボギーは67の5アンダーで首位発進とスタートダッシュに成功。徹底したコースマネジメントが功を奏した。


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初日トップ、5アンダーというスコアは「この難しい風の中で納得はしている」とはいえ、プレーへの満足度は決して満たされていない。本人は「自分に期待していた分、頭でイメージしていたゴルフではなかった」と悔しがる。「思い通りにいかないのがゴルフですから。やっぱりゴルフの難しさを痛感させてもらった一日でした」と初日を振り返った。

宮本は目指すべき結果に加え、プレーに対する高い満足度も求めている。それは先週渡米したチャンピオンズツアーのクオリファイングトーナメントに挑戦しているからこそ、自己評価も厳しくなる。

「チャンピオンズツアーの底辺レベルにある4日間試合でプレーできて、次はもう少しレベルを上げた試合で挑戦。目指すのは藤田さんがいる頂点のステージ。向こうは練習環境も整っていましたし、ゴルフは自由な場所。そんなアメリカが好きなんです」と目を輝かせる。

シニア入りしてからチャンスを見出した、思い入れのある米国への挑戦に、宮本は調子を向けている。「今日できなかったことは、これから練習でヒントをつかめればいいなと。残り2日。毎ショット反省しながら、優勝を目指してやるのは変わらない」。優勝の二文字を口に出して、これまで6試合で具現化できている。

賞金王のタイトルを手中に収めた宮本が、この大会で7勝目を挙げることができるかに注視したい。


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