国内シニアツアー最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」は初日に競技が終了。すでに2年連続の賞金王を決めている前年覇者の宮本勝昌が7バーディ・2ボギーの「67」をマークし、5アンダーで単独トップに立った。1打差の4アンダー・2位タイで日下部光隆とI・J・ジャン(韓国)が続き、3アンダー・4位タイには東聡、塚田好宣、飯田耕正、サイモン・イエーツ(スコットランド)の4人がつけている。
今シーズンは賞金シードの30位以内に60歳以上が1人もいない。昨年、賞金シードを確保した64歳の東、62歳の久保勝美、61歳の清水洋一、61歳の崎山武志の60代カルテットはいずれもシード圏外にいる。現在、賞金ランキング41位の東聡は現在389万4566円で、シード確保には今大会で150万円以上の上積みが必要となる。そのためには単独6位(160万円)には入らなければならない。
「60代が全滅している。それは分かっていますよ。この1試合で(60代)全員ががんばればいいんじゃない? 多分、俺じゃなくても誰かは入るよ(笑)。ギリギリで頑張っていれば、みんな相性は悪くないからね」。
実際、東も今大会で優勝こそないが、2017年には単独2位に入って570万円を最後に加え逆転シードを掴んでいる。また、レギュラーツアー時代の1993年には、同じいぶすきゴルフクラブで開催された「カシオワールドオープン」でトム・リーマンとフィル・ミケルソン(ともに米国)に次いで単独3位に入り、その1020万円でシードを決めた。本人も「要所要所で良い結果が出ている。コース的には苦手ではない」と話す。
もし60歳以上が1人も賞金シードを獲れないとなると、2006年以来18年ぶりとなる。大ベテランたちの逆転シードがかかる残り2日間は「あんまり考えないでスラーッと楽にやりたい」と、気負わずいつもの自然体で臨む。