今年の「コスモヘルスカップ シニアゴルフトーナメント」は、埼玉県の鳩山カントリークラブを舞台に明日から2日間の日程で開催される。千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで行われた昨年大会は、同コースのメンバーでよく練習している塚田好宣がトータル10アンダーで優勝。ディフェンディングチャンピオンの意識は「正直ない」という55歳に、今大会の意気込みを聞いた。
昨年は今大会を含む2勝を挙げて、賞金ランキング10位で終えた塚田。しかし、前週の「福岡シニアオープン」が始まるまでは10試合でトップ10がなく、賞金ランキング27位だった。福岡シニアでは2日間ともに60台でまとめて4位タイと、今季初のトップ10入り。賞金116万800円を加算して、賞金ランキング22位(541万97円)まで浮上してきた。シーズンは今大会を含めて残り2試合。来季のシード権が得られる同30位の安全圏に入りつつある。
「オフの感じでは今年は良いだろうなと思っていたんですけど、春先から夏くらいまでは、あんまり練習する時間がなかった。今は試合が続いてきて、ようやくショットの感じが戻ってきた」と、調子を上げてきている。
連覇がかかる大会も昨年とは会場が違うため、少し趣が異なる。「毎年コスモヘルスさんはやりがいのあるコースを選んでくれるので、気持ちいいコースで、いいゴルフをしたいという気持ちが強いですね」。前週の福岡カンツリー倶楽部
和白コースとは打って変わって、今週の鳩山CCはフラットで広々としている。「ちょっと距離のあるホールもあるので飛ぶ選手が有利なのかなと思います。パー5も飛ぶ選手は届いてくる」と塚田は分析する。
そして、コスモヘルスカップといえば、主催のコスモヘルス株式会社の社員たちが1番と10番のティーイングエリアで「ナイスショットー!」と元気よく掛け声をかけるのが名物となっている。たとえミスをしてフェアウェイに飛ばなくても、ナイスショット!なことが選手たちには少し恥ずかしいときも。「うれしくはあるので、そういう応援にも応えられるように、本当にナイスショットを打ちたいです(笑)。社員も明るい人ばっかりなので、盛り上げて楽しく」。
2日間競技のため、連覇するには出遅れは許されない。「初日が大事なので、明日が勝負かなと思っています」。スタートホールからショットも笑顔もエンジン全開といきたい。