ティーチングプロ2年目の入江亜衣が、2バーディー2ボギーのイーブンパーで回り、中村彩乃と同スコアで首位タイに並んだ。中央学院大学のゴルフ部出身で、同期には今回レギュラーの部で2次予選会(C会場)トップ通過を果たした新長隆弘がいる。
入江は大学を卒業後、地元に近い宍戸ヒルズカントリークラブに就職。4年後には系列の静ヒルズカントリークラブへ職場を移し、ゴルフ場の事務職を主として業務に携わっている。仕事の賢明さも買われ「ゴルフ部の経験を生かしてティーチングの資格を取得してはどうか」と上司の勧めもあり、ティーチングプロの資格取得を目指すことになったという経歴がある。
入江にとっては久々の競技ということもあって「緊張しました。バーディーチャンスも逃しましたが、ミスも最小限に抑えられた結果です」と初日を振り返り、肩をなでおろした。ドライバーショットは240ヤードの飛距離が出る。セカンドはウェッジを選択することもあり、丁寧なゲームマネジメントに徹することができたようだ。
今年は選手権に出場すると決心し、6月には地元茨城プロ会の研修会にも参加したところ「後半我慢しきれずに結果80回。だから今回は、最後まで耐えることを目標にしています」と狙いもある。研修会の反省もあり、この3か月間でスイングの修正にも取り組んでいる中で「やっぱりゴルフは基本が大事。教本にあるような『型』を守ること。基本の『型』を意識すれば、スイングの力みも不要でしたし、ゴルフが楽になりました」と笑顔がこぼれる。
入江にとっては、静ヒルズで東京からバスで来場するお客さまへのレッスンサポートも、楽しみの時間。「このような試合で成績を出していくことで、レッスン活動の力になれたら」と話す姿勢は、ティーチングプロとして頼もしい存在。ゴルフ場に勤めてもうすぐ8年目。ティーチングプロは2年目でもレッスンの仕事は楽しいという入江は、最終日『型』を守って優勝争いに挑戦する。