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シニアツアー 競技情報

〔福岡シニアOP/スーパーシニアの部FR〕海老原清治が1打差で逆転優勝「まだまだゴルフの研究は続きますよ」

2024年10月27日
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福岡シニアオープンゴルフトーナメントでは70歳以上の「スーパーシニア」の部が設けられ、今年は10名のベテランシニアがしのぎを削った。首位と3打差2位からスタートした海老原清治(75)が74で回り、首位を走っていた青木基正を一打差で逆転。通算4オーバーとして大会の優勝を飾った。2023年佐世保シニア以来のスーパーシニア部門優勝で、賞金50万円を獲得した。

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出場選手全員が、ゴルフの仲間と共に古き良きニッカボッカスタイルでプレーしたスーパーシニアの部。優勝した海老原清治も、ハンチング帽とニッカズボンがとても粋だ。お似合いですね、と声をかけると「そう?嬉しいねぇ。こうやっておしゃれして外にでて、70歳過ぎた仲間とゴルフで競い合えるだなんて、素敵な試合をスポンサーが用意してくれました」と穏やかに答えた。「ヨーロピアンツアーの時は着なかったなぁ。アマチュアの選手では結構来てる人がいたことを思い出しましたよ。向こうはね、ブッシュに入るとトゲが足に刺さったりするので、ニッカボッカは機能的だよね」と服装を改めて確認。「こういうおしゃれな恰好でゴルフができるというのはね、いつまでも若さを保っていられます。試合に向かっているという良い緊張感みたいなのを持っていられます。スポンサーのみなさまに感謝しかありませんよね」と喜びを語った。

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最終日のゲーム内容は「もうね、みんなで泥仕合(笑)。だけどそれはもっと良いゲームもできるはずだとわかっているからね、そういう表現にしているんだよ」と独特の言い回しも、楽しかったからこそ。75歳、74ストロークのエージシュート達成で優勝を決めた海老原は「75歳って、僕らでいっても縁側で座っているような年齢のイメージを持っていたけど、ゴルフがあるからこうやって外に出て、元気でゴルフができる。それとクラブとかボールとか、そういう道具も良くなっているからね、若い人たちにもゴルフはいいかもしれないけど、僕らもおかげ様でゴルフ寿命が延びています」と、今の状況を受け止めている。

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2002年に欧州シニアツアー賞金王に輝き、国内でもレギュラー1勝、シニア2勝を挙げている。グランド・ゴールド部門でも勝つことを目標に、ゴルフ力を磨いている75歳の海老原。2023年には首頸椎の手術を受け、リハビリを経て見事復帰を果たしたスーパースターは健在。「もっとうまくなりたいし、まだまだゴルフの研究は続きますよ。ボールが飛んだら楽だしね」と微笑んだ。

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