第8回福岡シニアオープンゴルフトーナメントの第1ラウンドが10月26日(土)、福岡カンツリー倶楽部和白コース(6,588ヤード/パー72)でシニアプロ78名、スーパーシニア10名、アマチュア46名がスタート。首位に立ったのは64をマークしたプラヤド・マークセン(58)。1打差2位にI・J・ジャン(51)とシニアルーキーの山下和宏(50)、首位とは2打差5アンダー4位に前年覇者の宮本勝昌(52)と飯島宏明(53)が続いている。
「今シーズン、やはり平均ストローク上位者で、第1ラウンド上位を占めましたね。2アンダーでは出遅れの感じがある、ハイレベルなゲーム展開になっています」とツアー競技管理委員会委員長の田中泰二郎は解説する。「昨年は宮本選手が62をマークしましたし、明日も63がでるゲームになるのか、コースセッティングも見どころのひとつですので、今年の福岡シニアも面白い展開が待っていると思いますよ」とシニアトーナメントの盛り上がりにも期待をよせた。
2022年大会のチャンピオン、プラヤド・マークセン(58)が第1ラウンドで8バーディー・ノーボギーと実力を発揮。スタート1番パー5ではアプローチを1メートル強に着けてバーディー奪取に成功すると、5 、6番では1メートルにつけて連続バーディー。9番でも1.5メートルほどのパッティングを沈め、前半4アンダーで折り返す。
リズムの良いプレーはハイスコアにつながり、13番でも1.5メートルを決めると、上り3ホールではピンに絡めるショットを披露。チャンスをものにして終わってみれば8アンダー単独首位と強さが光った。「狙うところに打てています」と自信ものぞかせる。
「ドライバーショットもまっすぐに打てましたし、パッティングも決まってくれました。少しアイアンの精度が気になりますが、明日も大丈夫でしょうね」と満足感をにじませた。最終日最終組のメンバーは山下和宏、I・J・ジャン、宮本勝昌と、マークセンはすでに先輩格。「ショットはヤングボーイたちに負けます。だけど明日、自分のゴルフとしては6アンダーを出せれば合格です」とマークセンは若手と競う最終日を、穏やかな口調で見据えていた。
現在シニア賞金ランキング1位の宮本勝昌(52)は第1ラウンドを67の5アンダーで回り、首位と3打差に着けた。前半4番から4連続バーディーを奪取。後半も15番まで全部で7つバーディーを重ねたが、上り2ホールをボギーにして順位を落としてしまった。「今日は良かったと思うんですけどね、終盤上がり3ホールが上手く攻められなかったのと、パッティングが良くなかったです。今度はパターで自分探しの旅に出ないといけないですね」と言葉少なめだった。それでも昨年は首位を追いかける立場で「62」と猛追し、逆転優勝を飾っている。
「パターのフィーリングが良くないので、そこにしわ寄せが来る、悪循環がちょっと続いてしまった感じです。フィーリングが良い時は、ゆとりをもったコースマネジメントが出来るんですけどね。どうしてもしわ寄せが前に前に来ちゃうので、そこはしっかり調整しないといけない」と宮本は語気を強める。「自分のマインド的には同じ心構えで取り組むつもりです」と優勝に向かい怯むことなく突き進む。