エキシビジョンマッチとして開催された70歳以上の「スーパーシニアの部」では74歳の青木基正が3バーディー・2ボギーの1アンダー71で回りエージシュートを達成し、第1ラウンド首位として好スタートを切った。3打差2位にはエージシュートを決めた海老原清治(75)、さらに1打差には中尾豊健(73)が続いている
大会3勝目がかかる青木基正の挑戦。福岡シニアでは2019年、2023年とスーパーシニア優勝を飾り、今年は大会連覇ができるかにも注目が集まる。「ここのグリーンとは相性がいいと思います。芝目も読めていますし、距離感も合っています」と手ごたえを掴んでいる。「福岡シニアオープン」は2週間前に開催された「佐世保シニアオープン」と並んで「九州シリーズ」と呼ばれ、スーパーシニアの部にも賞金を用意。大ベテランと言われるスーパーシニアの部の選手にとって、この「九州シリーズ」はモチベーションになっており、楽しみのひとつでもある。
青木が出場した佐世保シニアでは初日80、最終日は82を叩き9位に終わった。「ずっと調子が悪かったのが、ここにきてようやく流れが良くなってきましたね。ドライバーショットも曲がらなくなりましたし、パッティングは相変わらず日替わりですけど」と表情も和らいでいる様子。得意とするグリーン周りからのアプローチも、少しずつ自分の感触を取り戻しつつある。
スタート1番ではボギーとしたが、6番ではOKパットを決めて初バーディー。前半流れの良かった長田力の好プレーにもつられるように、ゲームの流れは良くなった。11番パー5では3メートルのバーディーを沈めたが、続く12番でボギー。ここからが我慢時と14番ではグリーン奥カラーから8メートルが入り、アンダーパーフィニッシュすることができた。
「あと一日、自分の良いゴルフができればいいです。海老さん(海老原清治)は4、5アンダーとビックスコアを出す選手だからね、負けないように頑張りますよ」と青木は相性の良い和白コースでベテラン仲間との戦いを待ちわびている。