2日目は最大瞬間風速15メートルを超える強風が吹くコンディションで、各選手たちはスコアメイクに苦しんだ。そんな中、「僕にとってはチャンスだと思いながら朝から回っていました」というのは片山晋呉。その言葉の通り、出場選手77人中、8人しか60台が出なかったこの日に、ベストスコアタイとなるボギーフリーの「67」をマークして、初日の3アンダー・10位タイから、トータル8アンダー・2位に浮上してきた。
初日からショットは好調だった。ドライバーとミニドライバーを使い分けながら、フェアウェイにボールを運び、距離の長いパー3も4本のユーティリティを駆使してピンを指していく。「風が吹けば難しくなっちゃうのは分かっていた。僕のこの感じだったら今日はいいだろうなと分かっていた」。それを裏付けるように、ボギーを打ったのは初日スタートホールの3パット1度だけ。その後の35ホールではスコアを落としていない。
「トップは10アンダーに行くんだろうと僕の中ではプランを立ててやっていた。ここまで風が吹くと行かないと思うので、そういう意味ではいい2日目だったかなと思います」。初日から首位を守った宮本勝昌は、2日目は連続ボギーを叩くなど3つ伸ばすにとどまりトータル9アンダー。片山が予想していた2桁アンダーには届かなかった。
初日にも同組で回った同い年のライバル2人は、最終日最終組で再び相まみえる。「優勝しようと思ってやるだけです」。実は昨年大会でも片山と宮本は最終日最終組で回り、そのときは「65」で抜け出した宮本に軍配が上がった。最終日は、シニアツアーではもはや名物となりつつある2人の戦いとなるのか、それとも誰かが割って入るのか、目が離せない展開となりそうだ。