大会ディフェンディングチャンピオン、そして昨年のシニア賞金王・宮本勝昌(52)が今年のファンケルクラシック第1ラウンドで6アンダー首位タイと好スタートを切り、存在感を知らしめている。「ゴルフは100点です。スコア的にも満足しています。ただ内容が良くないので…問題が山積してますね」と宮本は苦笑い。
レギュラー12勝、シニア5勝を挙げている“キングオブシニア”が頭を抱える問題。それは「ナイスショットとミスショットの差が大きいこと。ナイスショットの回数が少ないとか、ミスショットの回数が多い」と振り返る。それに加え、昨年優勝した夏場とは大きく変わったコースコンディションも影響しているという。「グリーンスピードやグリーン面の状態がだいぶ違っています。下りのパット、横のラインも曲がり幅とかをかなり警戒しながらプレーしましたが、まだその感覚が上手くいかなかった」と状況を見定めた。
宮本の強さが光るのは、6バーディー・ノーボギーゲームを達成し、初日で好スタート切れたこと。それは大会連覇という目標を打ち立てているからこそ成せるラウンドでもある。「結果が良ければすべて良しではあるんですが、一日は良くてもそれが続かないのは良くないですからね。明日も良い状態でプレーできるようにしっかり修正します」と前を向く。
地元御殿場での大会開催ということもり、決勝ラウンドの週末は宮本の応援団もコースに駆けつけるだろう。「みなさんの応援が力になります。連覇出来るように…優勝出来るようベストを尽くすだけです」とプレッシャーも感じながら、“キングオブシニア”宮本は、地の利を生かし、残り36ホールを戦い抜く。