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〈TCPシニア選手権/1R〉「ひとつずつ、おとなしく伸ばす」と言い聞かせながら、林稔が2アンダー2位スタート

2024年10月09日
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PGAティーチングプロシニア選手権大会」の第1ラウンド。朝からコースに降り注いだ雨の影響で、コース整備に時間を要し、当初より1時間遅らせて競技がスタートした。スタート時の気温は15度と手がかじかむ寒さの中で選手はティーオフした。

 第1ラウンドの午前中はスタート時刻に強い雨が降り、タフなコンディションの中で戦いを強いられたが、林稔(52)は「天気は別もの。自分のゴルフは無理せずやろう」と固く自分に誓った。前半1アンダー。後半はティーショットがようやくフェアウェイに置けるようになって落ち着いてプレーができて1アンダーでまとめた。この日のラウンドを4つのバーディ、2つのボギーで我慢し、掲げていた「2アンダー」という目標を達成。「1つずつ、おとなしく伸ばす」とラウンド中は何度も自分に言い聞かせて、窮地を凌いできた結果だった。

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2年前、林は同コースでシニアデビュー戦を飾った。しかし期待外れの86位。緊張だけで終わった2日間は「まずはショット力が試合レベルに足りなかったです。技術的なものを改善する必要がありましたね」と猛省した。それからというもの、試合に向けて新たな取り組みが始まった。「現状を維持するのではなく、レベルを上げたかったんですね。これまで取り入れたことのない動きに挑戦してみたり、工夫するようになりました」。 

昨年のティーチングプロシニア選手権では8位タイ。これまでの取り組みが成果を現し始めたのを感じていた。今年こそ、林にとって2年前のリベンジを果たす絶好のタイミングだ。

42歳でプロテストに合格し、トーナメントプレーヤーの資格を取得。4年前にティーチングプロの資格も取得し、現在は横浜の上大岡にあるインドアでレッスン活動を行っている。1コマ50分、最大4名までのレッスンは時としてやりがいもあり、自分へのチャレンジでもある。林は「こうして試合にチャレンジしているという姿勢が、生徒みなさんに何か伝わるといいですし、まずはプロとして手本になりたいです。チャレンジすることが大事だと伝えられたら」と声をはずませた。

 2年前の自分を超える林のチャレンジ。林はおとなしいプレー守り、好スタートを切った。

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