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シニアツアー 競技情報

【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯/ FR】プロ後初の所属先にもなった“思い入れ”の地 51歳の増田伸洋が日本タイトル獲得「この歳になって…」

2024年10月06日
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シニアツアー2年目の51歳の増田伸洋が、今年のシニアプロナンバーワンに輝いた。1998年にプロ転向し、レギュラーツアー1勝だったが、51歳にして初の日本タイトル獲得となった。初日から首位をキープして最終日を迎え、8バーディ・2ボギーの「66」をマーク。4日間のなかで一番だれにもトップの座を譲らずに、2位に3打差をつけての逃切り優勝となった。

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「今週はキャディのグリーンの読みと、パターに尽きる1週間でした」と大会開催前に新調したパターと、女子選手の真似をしたクロスハンド、そして相棒の読みが噛み合い好スコアにつながった。さらに、「(ゴルフ場の)メンバーさんも『頑張れ、頑張れ』って応援に来てくれたので、そういう後押しも多少あったのかな」と応援が力に変わった。

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舞台となったイーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)は、増田がプロになってから「初めてゴルフ場の所属」を結んだゴルフ場だった。「シニアオープンが川間コースということになって、今回プロシニアがイーグルポイントで、どちらも僕にとってはすごく思い入れがあるコース」と前戦の「日本シニアオープン」は千葉県の千葉カントリークラブ川間コースと「全然わからないとこからゴルフを始めたところ」と思い入れがつまった場所。シニアオープンでは、上位で進んだ最終日にスコアを崩してしまい、今週こそは「リベンジ」を遂げたい大会だった。

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「どちらかでは、勝ちたいというのがすごく自分のなかではあった。前回は後半にバタバタ、だったんですけどね。今週、ここで勝てたのはすごくうれしいです」と胸いっぱいの想いに笑顔を見せる。この2試合は増田のなかで「勝ちたい」という気持ちが強く、「シニアオープンのときのほうがすごく強かった」と気負いが焦りに変わり、思うようなプレーができなかった。「今回、平常心にやれたのは、あの経験があったから」と悔しい経験を糧に、前戦の最終日「75」から、今回の「66」とひと花咲かせた。

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1998年にプロ転向し、レギュラーツアーは2006年の「マンダムルシードよみうりオープン」の1勝となかなか勝利を重ねることができなかった。昨年シニアツアーにデビューし「すまいーだカップ」でシニア1勝目を果たしたが、ゴルフ人生において日本タイトル獲得を経験したことがなかった。「レギュラー時代には完全に無縁だったのにね。この歳になって日本タイトルが獲れたという。それが一番、本当にうれしいですね」。表彰式では「自分がまさかね」と言っていたが、手が届かないと思っていた栄冠を掴めたことにうれしい言葉が尽きる。

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表彰式では大きな優勝カップを手に、ウルトラマンの赤いブラザーズマントを羽織った。「飛んで行っちゃうかなと思ったよ、M78 に(笑)」と報道陣を笑いに包む。今週の会場は大会名の副題にもなっているウルトラマンで溢れた。選手たちはウルトラマン世代ということもあり、懐かしさを感じながら楽しんでいる姿があった。増田もそのなかのひとりで、3日目のスタートホールはウルトラマンのお面を被って登場。「子どものころに戻ったし、 ワクワクしながらゴルフ場に来て、ワクワクしながら楽しい1週間だったね」と充実した4日間になったようだ。

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そして、うれしいことに息子・康輔さんに初めて自身の優勝した姿を見せることができた。康輔さんは、きのうまでレギュラーツアーの「ACNオープン」に出場し、この日は自分の仕事を終わらせてすぐさま会場へ足を運び、表彰式に姿を現した。康輔さん、奥様が増田を挟み満面の笑みで撮影された一枚は、増田家の宝物のひとつになったに違いない。

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