シニアツアー2年目の51歳・増田伸洋が2位に2打差をつけて単独トップで最終日を迎える。ショットは不調というも、今週から新調したパターと「女子選手の真似をして」とグリップの握り方をクロスハンドに変更し、3日目を終えてトータル10アンダー。初日から首位をキープしている。
この日は大会名の副題になっているウルトラマンのお面をかぶりスタートホールに登場し、朝から会場を盛り上げた。出だしの1番はパー発進とするも「朝の2ホールはちょっとバタバタしていた」と2番パー5でボギーが先行。「3番でバーディが獲れたのでよかったけど…途中、本当にショットで危ないのがあった」と不調なショットで苦労する場面もあったが、好調なパッティングでリカバリーに成功しパーを並べる。
「ある程度のところに乗せておけば、2パットのパーでいけるというのがあった」と雨が降り冷え込む状況の難コンデションで意識を切り替え「結構いいチャンス」につけることができ、16番と最終18番の上がり3ホールで「いいのが入ってくれた」と2つスコアを伸ばしてフィニッシュとなった。
とくに18番の2打目は「今週1番のセカンドショットだったんじゃないかなと思うぐらい」と残り160ヤードを7番アイアンでワンピンにつけてバーディ。最後にいい感覚を掴み、5バーディ・1ボギーの「68」をマークし単独トップで最終日に進む。「雨や風もあるしね、グリーンも少し読みづらいところもあるし。もう本当に我慢しながら、獲れるところが獲れれば。多少ラッキーも何本かあったけど」と欲を抑えて“耐えのゴルフ”でスコアをまとめた。
「本当に一生懸命、ただただやっているだけです」。2戦続けて上位で4日間をプレーしている増田。シニアツアー初優勝となった昨年の「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」(3日間競技、荒天で1日中止)でも初日から首位を守り逃切Vを挙げている。そのときと同じように、この3日間も1位の座を守っている。再三再四となるのか? 前戦は3打差4位タイで迎えた最終日に4オーバーとスコアを崩し、悔いが残る結果となった。「とりあえずもう1日頑張りたいなと思いますけどね」とリベンジに立ち向かう。
「自分でも上手くできているのかなとは思いますし、この間のシニアオープンみたいに最終日バタバタいかないように、“じーっと”頑張ります。じっと、じーっと」。この日のゴルフのように耐えながら、シニアツアー2勝目、初の日本タイトル獲得を狙う。