NEWS
シニアツアー 競技情報

【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯/ 2R】「エース、タロウ、レオ、アストラでしょ…」大のウルトラマン好き! 横尾要が前戦に続き上位で決勝Rへ

2024年10月04日
Image

前戦の「日本シニアオープン」で最終日に優勝争いを繰り広げ、惜しくも2位で終えた横尾要が再び日本タイトルで上位に浮上。初日に4アンダー「68」で回り首位発進、この日は強風が選手たちを襲い、だれもがスコアを伸ばせず苦しんだなかで、3バーディ・1ボギーの「70」でラウンド。トータル6アンダーでトップの位置をキープして週末を迎える。 

舞台となっているイーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)は、一見、全体的にフラットなコースに見えるものの、フェアウェイが狭いホールや、コース内にクリークが横断していたり、スネイクなコースレイアウト、馬の背のフェアウェイでラフに入るとグリーンが狙いづらいホール、そして総距離は2012年同大会(7237ヤード)に次ぐ長さの7102ヤードと簡単にバーディチャンスにつけられるようなセッティングではない。

Image

第2ラウンドは旗が勢いよく動くほどの風も吹いたが、横尾は後半の17番まで3バーディのボギーなしでプレー。「1日いいゴルフしていた。17番だけだね。少しミスしましたけど」と2打目をミスしてグリーンを捉えることができず、1メートルに寄せたナイスアプローチから外してしまいボギー。しかし、「気が付いたらアンダーパーになってしまったんです。本当に。とにかくスコア落とさないように、と思ってゴルフしていたので。そしたら結果2つも伸びたから、言うことないです。十分です」と18ホールを通して考えると、納得度は高かった。


横尾が得意とする試合の状況は、伸ばし合いではなく、伸ばしにくい難しいコンディションのなかでの耐えのゴルフ。前戦のリベンジもひそかに狙うからこそ、「できればこのままこういう状態が続いてくれればいいんですけど、風が止まっちゃったりすると伸ばし合いになっちゃう。そうすると僕の良さがでなくなってしまうからね」と残り2日間も難しい状況になることが本音だ。そんな土曜日の天気予報は雨のち曇り。この天候を味方につけ、最終日に向けて好位置で終えたいところだ。

Image

今大会は「ULTRAMAN CUP」(ウルトラマンカップ)と大会名に副題がついており、会場には巨大フィギュアが設置されていたり、プロアマ戦には4体の歴代ウルトラマンが集結した。ウルトラマンは「見ていたに決まっているじゃない」と世代のなかの世代。曲も「全部歌えますよ」と少し披露してくれるというサービスも。横尾がとくに好きなのは1974年に放送されていた『ウルトラマン レオ』のシリーズだという。

 

「ゾフィが一番上で、ウルトラマン、セブン、帰ってきたウルトラマン、エース、タロウ、レオ、アストラでしょ」とスラスラと歴代ウルトラマンの名前が口走る姿は大ファンの顔つき。小さいころは真似てウルトラマンごっこをしていたとあの頃の一面を明かした。横尾だけではなく、選手たちはこぞって大興奮。選手たちはPGAシニアの公式SNS用の動画のためのために、ウルトラマンの必殺技『スペシウム光線』のポーズをするなど大会を盛り上げている。

Image

そんな懐かしさで溢れた楽しい会場ではあるが、ティイングエリアに立つと表情がガラリと一変。日本最古のシニアツアーでシニアプロ日本一決定戦で1番を獲りに行くプロの顔で戦っている。もちろんだが、横尾もそのなかのひとり。3日目は同学年で日本シニアオープンでも上位争いをしていた増田伸洋と、最終日にV争いをし優勝したチェ・ホソンとのグルーピング。リベンジに一歩でも近づく土曜日にしていきたい。