今年のシニアプロゴルファー日本一を決める『第63回日本プロゴルフシニア選手権大会 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP』の第1ラウンド。4アンダーに並んだ増田伸洋(51)、堺谷和将(54)、横尾要(52)、鈴木亨(58)の4名が大会の顔として好スタートを切った。大会ホストプロの片山晋呉(51)は2バーディ・3ボギーの1オーバー51位タイにとどまっている。
レギュラーツアー5勝を飾っている横尾要、52歳が好調だ。3週間前の日本シニアオープンではじわりじわりとスコアを積み重ねて、通算7アンダーでフィニッシュ。3位に食い込み、賞金616万円を獲得。現時点では賞金ランキング9位と来季のシード権をほぼ確定させている。本人は「ロースコアで粘るゴルフが好きなんです」と言い、全体の様子を伺う「我慢くらべ」の初日を4アンダーで凌いできた。
我慢くらべ。ベテランシニアがゴルフの技を競い合う絶好の機会だ。「技術的に言ったら、今日一緒に回った(鈴木)亨さんとかはすごいですものね。全然内容が違いますよ」と謙遜するが、同順位の鈴木とは同組だったことも、プレーに良い流れが生みだした。「そうですね、内容としてはひどいんですが、でもなんか上手くいってしまっている感じですね。運が良いんです」とにっこり。
「知り合いにメンバーさんが多くて、結構このコースで回らせてもらっているので、コースはばっちりわかっています。年10回くらい来ていると思います。ラインもなんとなくわかる感じ」と恵まれた地の利を生かすことができた。「特に今日は風も吹いたのでタフですし、あまりスコアが伸びていないから、こんなものなんだと」とスコアへの割り切りも早い。
横尾はシニア未勝利ということもあり公式戦Vにも期待がかかるが「そんな甘くないと思いますよ」と、初日好スタートを慎重に見定める。「予選カットがあるので、とりあえずは落ちないように頑張ります」と横尾はこの好機を捉えようと、口元を引き締めた。